古い長崎の面影を残しているもののひとつに、中島川にかかる石橋群がある。その中に本格的石橋としては日本最古といわれるアーチ式の「眼鏡橋」がある。
眼鏡橋は1634年、興福寺の唐僧黙子如定禅師(もくしにょじょうぜんじ)の手によって架けられた。橋長22m、幅3.65m、川面までの高さは5.46mで、昔は「日本橋」「錦帯橋」とともに三名橋に数えられた。川面に映った影が双円を描くことから「めがね橋」と呼ばれるようになったことは有名である。1882年、正式に「眼鏡橋」と命名され、1960年に国の重要文化財に指定された。
本来は車両の通行も可能であるが、石積みに緩みが目立つようになったことから、1953年に車両の通行を禁止し、今は人道橋として使われている。
1647年の洪水で被害を受け、翌年に平戸の石工と伝えられる平戸好夢(ひらとこうむ)によって最初の大修理が行われた。それ以後、度重なる洪水にも流出はまぬがれてきたが、1982年の長崎大水害では大きな被害を受けた。翌年の10月に復元され、現在に至っている。
【アクセス】
JR長崎駅より路面電車(道蛍茶屋支線)にて「賑橋」で下車。中島川沿いに上流側へ徒歩200m。
【地図】
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