大分 -豊の国 地域社会の未来像-
私たちは、これまで競うように「豊かさ」を追い求めてきた。 しかしながら、「豊かさ」を追い求めるが故に多くのものを見失い、忘れ、捨て去ってきた。 その中には、私たちの祖先が守り、伝え続けてきた自然、環境、歴史、風土などの有形無形なものが数多く含まれていた。 持続可能な社会づくりが求められている今それらをあらためて見つめ直すことが必要であるように思われる。 一方、古いものにとらわれずに斬新なアイデアやチャレンジ精神をもって新しい地域社会のあり方や本当の「豊かさ」を創造しようとする組織やリーダー達も現れつつある。 私たちに本当に必要なものとは何なのか。 次の世代へ残すべきものは何なのか。 身近に「あるもの」を活かしながら地域で生活を創造し、地域社会を活性化していくためにはどうしたらいいのだろうか。 次の世代によりよいものを残し伝えていくための地域社会の未来像をユニークな活動で知られる大分を例として探ってみたい。
大分の今日と明日/辻野 功
「ゼロから夢の実現に向けて」大分トリニータ/溝畑 宏