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概要

Consultant267号

平性、透明性の観点から公募による選定となった。3グループの応募があり、財務面での安定性、運転管理業務の実績と信頼性、リスクマネジメントやコンプライアンス面での積極的な提案が審査委員会に評価され、民間の総合水事業会社である「水ing」が選定された。そして、2012年9月に公民共同企業体である「水みらい広島」が設立された。いわゆる第三セクターであるが、水道分野において民間企業が主導する国内初の株式会社である。出資比率は「水ing」が65%、「広島県企業局」が35%であり、双方半数ずつ職員が出向し、指定管理者として広島県営水道施設の運転、維持管理業務に従事している。水みらい広島が指定管理者として業務を担う広島県営西部水道は、広島市佐伯区、廿日市市、大竹市を給水区域(計画給水人口286,400人)とし、三ツ石浄水場(施設能力56,000m 3 /日)、白ヶ瀬浄水場(同67,000m 3 /日)のほか、取水・導水施設、加圧ポンプ場、調整池、宮島への海底管を含めた送水管(全長39.6km)などから構成される。水みらい広島は、この水道の指定管理業務をコア事業とし、加えて周辺市町の水道事業運営業務の受託や、コンサルティング、研修業務といった新た写真4浄水場での点検作業な事業を推進している。これにより、これまでの県営水道を堅実に守り、同時に新たな収益を確保して成長することで経営基盤を強化することが可能となる。「水みらい広島」の取り組み現在、水みらい広島ではICT(Information andCommunications Technology)を活用した「業務の見える化」に力を入れている。全職員にタブレット端末を貸与し、水ingが提供するクラウドサービス(SWN:広島県企業局水ing広島県企業局・総務・営業業務・施設管理業務・管路管理業務・水質管理業務指定管理職員派遣35%出資65%出資㈱水みらい広島社員派遣連携協議A市水道局B市水道局PFI広島県企業局・施設建設・更新運営□県営水道事業の管理運営(指定管理者制度を活用)□市町水道事業の管理運営□水道・水関連業務・コンサルティング・人育成・研修等協力協定C市水道局業務委託D市水道局広島県企業局・水道経営・料金設定技術者派遣E市水道局図1水みらい広島の事業スキーム028Civil Engineering Consultant VOL.267 April 2015