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概要

Consultant267号

模擬家屋周辺で地下水位低下による地盤沈下が、基礎の傾斜を発生させないかを確認するため、平成26年6月から月1回、基礎付近の地盤高および基礎の天端高の計測を行った。平成27年1月の計測結果では最大4mmの沈下量であったが、これはほとんど家屋には影響のない値であり、地下水位低下による沈下の影響はないことを確認した。地下水位低下を行うための流量は、マンホール内のポンプを停止し、30cmの水位上昇にかかる時間を計測することにより算出した。その結果、暗渠管から排水される流出量は0.0264m 3 /secであった。このときの地下水位低下による水位の影響範囲について水位計を用いて観測した結果、13.36haに及んでいた。これらから平井東部地区の推定流出量は0.0025m 3 /sec/haとなった。図9再液状化による沈下量図1)確認するため、暗渠排水管近傍と両暗渠管の中間、また試験施工区間の外側にもそれぞれ水位計を設置し水位の変動を観測した。その結果、図11に示すように、6月27日の地下水位低下開始直後から水位低下が始まり、3日ほどでGL-2.5~3.0mまで低下している。降雨により一時的に水位は上がるが、その後速やかに低下している。暗渠管に挟まれた範囲だけでなく、外側に設置した水位計でも水位低下が確認でき、地下水位低下工法の効果を確認した。■まとめ平井東部地区における液状化対策工は、再液状化の検討および試験施工の結果から、対策効果が確認された地下水位低下工法を採用することになった。<参考資料>1)鹿嶋市液状化対策検討委員会資料2)土質工学論文報告集vol.22:佐々木康、谷口栄一SHKING TABLE TESTS ON GRAVEL DRAINSTO PREVENT LIQUEFANCTION OF SANDDEPOSITS図10試験施工配置図1)図11水位観測結果1)Civil Engineering Consultant VOL.267 April 2015043