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国際委員会だより【第20回】Message from International committee実践的海外プロジェクト7?念願の海外業務への取り組み?国際委員会熊岸健治│KUMAGISHI kenji今回は、高校生時代に抱いた海外での活躍の目標を実現し、現在海外業務に取り組んでいる若手技術者に目標を実現するためにしてきたこと、国内業務での経験、海外業務を経験するきっかけや国内業務との違い等を、聞きました。?インタービュー対象者プロフィール対象者:松原康一(MATSUBARA koichi 32歳)所属:(株)日水コン海外本部技術第一部専門分野:上下水道事業ステージ:計画、調査、設計、人材育成経験年数:国内4年、海外3年海外業務実施国:インドネシア、スリランカ、ラオス、ベトナム、カンボジア?インタビュー内容Q1.海外業務に関心を持ったのはいつごろですか。A1.高校3年生の時に青年海外協力隊派遣事業を知り、自分も参加したいと思い学生服で面接に出かけましたが応募は20歳からと言われ、断念しました。大学に入る段階で、理系を選択し、技術を持って途上国で仕事をする目標に切り替えました。Q2.大学時代に将来に備えて心掛けたことがありますか。海外を見るとか英語の勉強や技術士補資格の勉強はしたのですか。A2.大学時代には、カンボジアでの英語教育のボランティア活動を経験しました。特に、マネジメント業務として契約管理や交渉を経験したことは、今の仕事でも生きていると思います。大学院で下水処理での水質、特に病原微生物を研究テーマとして、ベトナムとカンボジアでの水質調査等も経験し、ODA事業への関心を持ったのもこの時期でした。日本国内の状況を知る前に海外のことを知ったことも関心を高める一因になったかも知れません。大学院在学中には技術士補を取得しました。英語は、大学院の受験勉強や研究生活の中で自然に身に付いた英語力で、大学時代にTOEIC800点を取りました。Q3.日水コンに入社した後、国内部門から海外部門への異動が実現するまでの間、海外業務への思いをどのように維持していたのか。国内部門から海外部門の動きはどの様に見えていたのか教えてください。A3.入社してからは、海外の業務とは全く違う国内の事業体を顧客とした設計業務を担当していましたので、「海外の仕事がしたい」という気持ちを保ち続けることが、まず大変でした。国内部門からは、正直に言って、海外部門の動向は全く見えませんでした。このため、まずは英語の勉強や資格取得をしておけば、静かに社内にアピールすることができると思って業務の傍ら勉強しました。TOEICは930点まで、技術士資格も異動直後に取得することが出来ました。また、社内外の若手の勉強会・研究会への参加などを通して、人的ネットワークを維持することを常に意識しました。結果として、勉強し続けたことや、人との関わりで自分の気持ちを話したり人の話を聞いたりすることが、モチベーションの維持に役に立ったと思います。海外部門に異動してから感じたことは、海外部門が業績を高め、経営への貢献度を上げることが060Civil Engineering Consultant VOL.267 April 2015