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国内部門からの注目と関心を得る早道だということです。以前、10年以下の若手にアンケートをした結果、若手の国内人材の60%以上は海外業務に関心を持っている一方で海外の業務を「知っている」と回答したのはわずか30%と、興味と実際の知識にギャップがあることがわかりました。海外部門に異動した自分の役割としても、若手勉強会をサポートして海外業務についてPRし、理解を深めてもらう活動をしていきたいと思っています。Q4.海外業務へ参画するきっかけはなんでしたか。その時の印象はどうでしたか。A4.日水コンには、自分の人事に関する希写真1インドネシアでの海外業務(中央が本人)望が出せる自己申告制度があり、自分は入社以来、毎年、将来の海外業務への従事希望を出していました。4年目に海外業務でJICAのインドネシア案件での業務調整と業務補助へのチャンスが与えられました。ODA業務やコンサルタントのども大きく違うように感じています。現在、ラオスやカンボジアの無償資金協力案件の設計・積算担当をしていますが、設計内容の「技術」の部分では、国内での業務との大きな違いは感じていません。業務についての雰囲気を経験する良いきっかけとなりました。Q6.最近のODAではインフラシステムの海外輸出が重要方針になっており、協力スキームの中心となQ5.国内業務と海外業務の違いについて、感じたことがあれば、聞かせてください。る有償・無償資金事業においても、質の高さを日本の協力の特徴とすることを内外に表明しているA5.一番大きな違いは、リスク管理の違いだと思います。国内の業務では、施主側に技術力があり経験する案件数も多いため、高度に専門的な技術を必ので、コンサルタントの計画・設計能力の強化は重要だと考えます。最後に、海外業務を続ける上で心掛けていることがあれば聞かせてください。要とする業務経験が期待できます。一方、海外の業務では、相手国の実施機関等に充分な技術力がある訳ではないし、コンサルタントの役割と責任に関する規定や分担が明確にされていないために、まず自分が技術的な理想を持って突き進んA6.語学力を維持することも重要ですが、自分としては技術面で置いていかれることがないように、研究的・先進的なことにも取り組んでいくこと、社内外の若手のネットワークを維持することを心がけています。で行く必要があります。したがって、海外業務はまず何を我々の責任範囲とするか決めていかなければいけないという点で、リスクの高い業務であると思います。また、国内業務では、ひとつの案件が部分的で、次から次に案件を頂くことで仕事が成り立っていますが、海外業務では案件が大きく長期間で、技術だけとも割り切れないような多種にわたる業務内容を含んでいます。したがって、コンサルタント?まとめ最も重要なことは本人の意欲、潜在能力と海外業務への適性等です。それに加えて、経営側からの、自己申告制の採用、適材適所の人事政策、資格取得支援と手当制度の整備、研究開発支援、海外部門から海外業務体験のチャンス提供の支援、等があれば国内部門から海外部門への配置転換はうまくいくと考えます。としての業務への向き合い方や受注への努力なCivil Engineering Consultant VOL.267 April 2015061