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Consultant267号

特集水の世紀~水ビジネスが世界を変える~メソポタミア文明をはじめとする古代文明が大河川流域に発祥したように、水は私たち人間を含む生物の生存に欠かせない掛けがえのないものだ。地球上には14億km 3もの水が賦存するが、利用できる水の量はそのうちの0.01%にしか過ぎない。今後の世界人口の増加に伴う水需要の増大は、資源問題としての「水」の存在を「21世紀は水の世紀」と言わしめるほど大きくしている。資源としての水の重要性を改めて理解するため、問題の所在を明らかにしたい。そのうえで、水にまつわる課題を解決するための伝統的・革新的技術の存在、それらによって成立している水ビジネスの現在と、私たち建設コンサルタントも関わっているわが国の水ビジネスの取り組みを紹介する。1緒方井路の水車(大分県豊後大野市)/佐々木勝2針江大川の筏くだり(滋賀県高島市)/針江生水の郷委員会3 現存する世界最古のダムと言われるSadd el-Kafaraダム。BC2500年頃の建造と推定(エジプト・ハイワン)/沖大幹4奥沢浄水場緩速ろ過池(北海道小樽市)/松嶋健太5「地下宮殿」と呼ばれるかつての貯水池(トルコ・イスタンブール)/市場嘉輝