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特集1渋渋滞を知る滞発生と伝播のメカニズム岩﨑征人IWASAKI Masato東京都市大学名誉教授渋滞とは何なのか?何故渋滞が起きるのか?何故信号機のない高速道路で渋滞するのか?道路の容量と交通量の関係や渋滞が発生・伝搬していくメカニズムを学び、そして渋滞を軽減していくためには、どうすればよいのか、「渋滞」の根本を知る。道路の交通容量とボトルネック交通集中渋滞と突発渋滞交通渋滞を理解する上で、まず道路が車を通す能力交通工学の専門的な言葉では「交通渋滞とは、ボトには限界があることを知っておいてください。道路があルネックにその区間の交通容量を上回る交通需要が到る単位時間内(通常1時間)に通すことの出来る最大車着した時に、当該区間の上流(車が走って来る側)に生両数のことを「交通容量」と言い、道路の種類や区間じる低速の待ち車両列によって形成される交通状態」によって異なっています。道路の種類で言えば高速道路を言います。(都市内と都市間)と一般道路、道路の区間で言えば一ボトルネックとは、交通流と呼ぶ「流れ」を通す「管般道路の単路区間(交差部の無い道路区間)と平面交(道路)」の断面積がその管の上下流に比べ相対的に差点、高速道路の合・分流部、トンネル区間、登坂区間、「狭く」なっている箇所のことです。交通渋滞は結局のとサグ区間(下り勾配から上り勾配に変化する区間)などころ、この管の「狭い」部分に、そこを通過することが出です。来るよりも多くの交通が来た時に発生します。ですから、ここでは、高速道路の単路区間で発生する交通渋滞この場所を過ぎてしまえば、元の通り流れる(速度を上を取り上げてみます。高速道路の単路区間とは二つのインターチェンジに挟まれた交通の出入りの無い区間のことです。この単路区間に流入してくる交通量が少なければ、渋滞は発生しません。しかし、朝・夕のラッシュ時やゴールデンウィーク、お盆休み、暮・正月などの交通の繁忙期には渋滞が発生します。この渋滞は、前述した交通容量の異なる区間から構成された道路区間のうち、交通容量が最も小さな区間を先頭として発生します。この交通容量の最もあいろ」小さな区間を「交通容量上の隘路または「ボトルネック(bottleneck)」と呼びます。写真1高速道路の渋滞008Civil Engineering Consultant VOL.268 July 2015