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表1渋滞対策の事例渋滞対策の方法交通容量拡大交通需要削減交通容量の増大交通容量の回復自動車交通の分散自動車交通の削減対策内容道路整備・改良道路空間の効率的運用信号制御の高度化路上駐車の排除・整序化上り勾配の速度低下対策道路使用の制限突発事象等への対応経路の分散誘導(空間的分散)出発時間の変更(時間的分散)公共交通機関への転換自転車への転換乗車・物流の効率化不要不急自動車の利用抑制対策事例バイパス整備交差点の立体化道路拡幅(車線増)右折専用レーン等の設置鉄道の連続立体交差化高速合流部の区画線改良高速J C T間の拡幅(車線追加)中央線変移システムの整備車両感知器等の整備光ビーコンの整備信号機集中制御パタン選択式信号制御の導入リアルタイム信号制御の導入需要予測信号制御の導入右折感応制御の導入列車連動信号制御の導入交差点の駐停車禁止部分の拡大駐車抑止テレビシステムの整備放置車両確認事務の民間委託駐車取締り活動ガイドラインの見直し貨物車用パーキング・メーター等の設置コイン駐車場の荷さばき対応タクシープールの整備駐車場案内・誘導システムの整備注意喚起看板等の設置エスコートライトの整備路上工事の抑制警察官等による迂回誘導高速道路の流入調整交通情報板の整備サインカーの配置高速道路の入路規制交通情報の提供渋滞予測情報の提供バス専用レーン等の設置公共車両優先システムの導入自転車通行環境の整備共同集配送の実施自宅持ち帰り車両削減対策の推進図2交差点すいすいプランのイメージ図3中央線変移の運用方法右折専用レーン等の設置道路幅員が狭い片側一車線の幹線道路では、交差点での右折待ち車両を原因として渋滞が発生している。そこで、交差点直近の比較的短い区間の土地を取得し、新たに右折車線等の整備を行い、右折車を新たな車線に滞留させることにより、後続車を円滑に直進させる対策を行っている(図2)。これらは東京都が実施主体となり、平成6年度から「交差点すいすいプラン」を策定し、現在も継続して整備が進められている。中央線変移システムの整備朝夕等のピーク時間帯に、片方向の交通量が多く渋滞している路線において、対向方向の交通量が極めて少ない場合に、空いている対向車線側に中央線を変移し、混雑方向の車線数を増加する交通規制システムである。道路拡幅が困難な区間において、交通需要の変動に応じて既存の道路空間を有効利用し、交通容量を拡大する対策である。車線の運用方法は、車線そのものを逆転させる方法(リバーシブルレーン方式)と、中央線を対向車線側に写真1中央線変移の運用状況半車線程度変移させて、車線幅員を狭めることにより1車線増加させる方法(中央線変移方式)の2種類がある(図3、写真1)。公共交通機関であるバスの優先化対策として、中央線変移によりバス専用通行帯を確保している路線もある。需要予測信号制御の導入これまで信号交差点においては、交通需要の変化に応じた青時間を表示するため、車両感知器により把握した交通量と渋滞長から青時間を自動計算する「リアルタイム信号制御(STREAM)」が導入されてきた。これは、制御対象交差点で計測された交通量と渋滞の長さから青時間を計算する方式である。しかし、計測を行った時間と、計算結果をもとに実際に表示する時点にタイムラグが発生するため、短時間で交通状況が変化しCivil Engineering Consultant VOL.268 July 2015013