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図4需要予測信号制御のイメージた場合、無駄な青時間が表示される場合がある。そこでこの課題に対応するため、新たな制御方式として「需要予測信号制御(プロファイル信号制御)」を導入している。これはリアルタイム信号制御を基に青時間を表示し、上流側の車両感知器のデータを基に制御対象交差点に到着する交通需要を予測し、余分な青時間を排除するなど、表示する時点の交通需要に最も効率よく対応できる青時間を表示する方式となっている(図4)。なお本方式は、警視庁が東京都及び国土交通省東京国道事務所と連携して平成20年度から8カ年計画で、都内30路線を対象にITS技術の活用や道路施設の改善等を組合せ、交通流の円滑化を効果的に推進する「ハイパースムーズ作戦」の主要施策である。入部・流出部等の違法駐車を排除し、交通容量を回復させることが欠かせない。これは平成13年度から7カ年の間取り組んだ、渋滞の激しい路線(幹線道路)、エリア(繁華街)等を対象に、東京都と警視庁の共同事業として実施された交通渋滞解消のための違法駐車対策「スムーズ東京21及び同拡大作戦」の対策が、現在も継続されているものである。違法駐車の排除対策としては、交差点前後の駐停車禁止区間を法定の5mから原則30mに延長し、赤色カラー舗装で明示(写真2)したほか、駐車抑止テレビシステムを設置し、交差点に設置されたテレビカメラ・スピーカーを活用して警察署等から警告・広報を行った。路上駐車整序化のための受け皿対策としては、荷さばき用停車区画の設置、貨物車用パーキング・メーター等の設置、コイン駐車場を活用した路外荷さばきスペースの確保、タクシープールの整備を行っている。なお、違法駐車排除対策として実施していた「交通指導員による赤色カラー舗装上での駐停車禁止の指導啓発」については、平成18年6月に施行された新たな駐車対策法制による駐車違反取締り事務の民間委託により「駐車監視員の活動」がその役割を担っている。路上駐車の排除・整序化主要幹線道路や繁華街周辺における交通渋滞を解消するためには、交通容量の低下要因となる交差点流交通情報板の設置交通情報板の設置は、渋滞発生箇所の交通需要を削減するため、前方交差点及び迂回路線の渋滞状況、写真2赤色カラー舗装された駐停車禁止区間写真3交通情報板の設置状況014Civil Engineering Consultant VOL.268 July 2015