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舞鶴若狭道国道372号京都縦貫道リアルタイムリルート宝塚トンネルの渋滞名神高速の渋滞図3 超渋滞回避ルートの例(京滋バイパス→中国道)所要時間・渋滞回避所要時間グラフ経路案内・地図表示渋滞フルマップ図2渋滞情報の案内例例えばゴールデンウィークに京都から中国道に抜けるパターンでは、名神高速や宝塚トンネルの激しい渋右左折方向の未考慮、といった課題が多くある。一方滞を回避した、従来よりも1時間短いルートが案内されるでプローブデータは、サンプルデータであるためにリア(図3)。今後は、ドライバーのルート選択状況や実際のルタイム性に限界がある。これらの渋滞情報源毎の特走行時間を調査した上で、渋滞回避力に磨きをかけて性に加え、季節変動、時間変動、休日パターン、突発的いく予定である。な事故、渋滞の波及を踏まえた所要時間推定は、進化に終わりのない技術である。プローブデータを用いた渋滞分析・ドライバーの好みに応じた最適なルート案内当社では、ナビゲーションサービスで培ってきた基盤最速であっても、料金が高い、山道を通る、不慣れなを活かし、交通・移動に関するデータ提供・分析を行う道を通るといったルートを好まないドライバーもいる。そ交通コンサルティング事業を2012年より展開している。こで経路探索エンジンでは、「時間」「料金」「走りやす当事業では交通分析のためのプローブデータを、主にさ」「過去の走行頻度」といったルートの特徴を、100を道路管理者や交通管理者向けに提供している。そのプ超える要素に分解して統合する「一般化費用モデル」ローブデータは、GPSを用いて約1秒間隔で取得されたで表現し、様々なルートを出し分けている。こうすること後、発着地付近のデータの除去、ユーザIDを日別に振りで、ドライバーが好みのルートを選べるようにしている。直す等の処理を経て、個人を特定できない形式で提供される。本データの特長は、プローブデータ形式として一最新機能超渋滞回避ルート般的なリンク旅行時間の集計データと異なり、個車の経2015年4月に提供を開始した「超渋滞回避ルート」路判別が可能な点である。そのため、経路選択等の交は、当社の渋滞回避の一つの答えである。これは、所要通流の分析や、方向別の信号通過時間といった多様な時間の短縮を従来よりも優先することで、大胆に渋滞を分析が可能である。次に、本データを用いた渋滞分析事避けるようにしたルートである。プローブの走行実績を例を紹介する。基にデータ化した「抜け道」を優先させることで、渋滞回避ノウハウが集合知としてドライバー間でシェアされ全国の信号交差点の右左折時間る仕組みも組み込まれている。一般道路網のボトルネックである信号交差点の改良共通区間200m右折評価区間250m直進評価区間250m延長区間50m信号通過時間平均値(t[s])別に色分け:t≦30:30<t≦60:60<t≦90:90<t通過数が多いほど線幅が太い全国東京西巣鴨左折が混雑(132秒)信号の前後250mの通過時間から自由流(30km/h)相当の走行時間を差し引いた時間とする図4信号通過時間の算出方法図5地図上に表示した信号通過時間平均値Civil Engineering Consultant VOL.268 July 2015017