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特集4海渋滞を知る外の交通渋滞の状況とわが国の取り組み?開発途上国を中心に?浅田薫永ASADA Yoshihisa株式会社オリエンタルコンサルタンツグローバルプランニング事業部/交通計画部長川口裕久KAWAGUCHI Hirohisa株式会社オリエンタルコンサルタンツグローバルプランニング事業部/交通計画部近年、著しい経済発展を遂げている東南アジア諸国では、急増する車両に道路の供給が追い付かず日々大渋滞を引き起こしている。日本では見られない開発途上国特有の渋滞やその理由を紐解きながら、これら地域において建設コンサルタントが果たしている役割について紹介する。渋滞が激しい都市開発途上国での交通渋滞とは?日本で暮らす皆さま方は、日頃はどのような交通渋日本とは異なり、開発途上国ではどういった特徴の滞でお困りでしょうか。朝夕の通勤時間帯、大型連休や交通渋滞が、どのような要因で生じているか、考えられ週末、ショッピングセンターの駐車待ちなど様々な渋滞るところを列挙してみました。がありますが、日本においては、渋滞解消に向けた様々1車種構成の特徴な研究と取り組みがなされており、全体としては緩和傾国と地域により様々ですが、インドネシアやベトナムの向にあると思います。一方、海外、特に開発途上国にお大都市では、中流階級の増加によりオートバイの数が非いては、その経済発展途上での交通行動の変容に対し常に多くなっています。これらの都市ではオートバイは自て、インフラなどのハード整備やソフト対策が追い付い動車と自動車の隙間を走行しています。交差点で信号がていない状況です。青になると、まるで水の流れのように一斉に走り出す光各都市の交通渋滞を比較するのは容易ではありませ景をテレビ等でご覧になった方も多いと思います。んが、例えばCastrol Magnatec Stop-Start Indexというまた、アジアやアフリカの諸都市では、市民の足であ指標によると、アジアでは北京やジャカルタ、バンコク等の都市の渋滞が激しいとされています1)。これらの都市圏では、特に夕方のピーク時では通常の倍以上の時間がかかります。実際ジャカルタでは、歩いて3分の向かいのビルに行くのに車で1時間かかったこともあります。では、開発途上国の交通渋滞とはどのようなものでしょうか。筆者らが見聞した情報を個人的な経験・見解を踏まえ我が国の取り組みも含めてご紹介します。写真1ダッカ(バングラディシュ)のリクショー写真2ダッカ(バングラディシュ)の交通渋滞020Civil Engineering Consultant VOL.268 July 2015