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写真5フリーマーケットの来園者で賑わう大芝生広場写真6雑貨や古着が並ぶ「みつばちフリマ」活動にも参加している。●基本方針6:相乗効果を発揮する地域との協働運営理念にもあるように、当JVは「市民と育む、にぎわい拠点づくり」を目指している。その達成のため当JVのみで企画や運営を行うだけでなく、北九州近郊の団体と協働して事業を行っている。具体的には、地元北九州の企業で構成する「ぐーすろっか」とともに音楽・物販の催し「Goose Meeting」を行っている。また、「OPEN CLASS~自然とふれあう体験教室」においては、北九州近郊で活躍されるそれぞれの分野の講師を招き、子どもスケッチ教室、フラワーアレンジメント教室、ソフトブーメランの体験会などを開催している。●基本方針7:安全・安心は最大のサービス来園者が安全に安心してグリーンパークを利用できることは一番重要である。そこで「安全・安心は最大のサービス」と銘打ち、「安全」「安心」をテーマに運営管理を行っている。じゃぶじゃぶ池にある水流すべり台は、材質が全てコンクリート製であり、滑走面の終点において、過去、地面との衝突事故が起こり、何度か救急車を呼んでいた。そのため当社では、滑走面の終点の地面にゴムチップを施工し、衝突を和らげるようにした。これにより、衝突事故は発生していない。●基本方針8:親切丁寧、平等・公平な接遇公園における運営管理は接客業の面を持ち合わせており、来園者と接するスタッフの接遇は公園の運営管理において重要な事項の一つである。そこで基本方針として「親切丁寧、平等・公平な接遇」を掲げている。来園者と接するスタッフに対し、接遇能力の向上のため定期的に接遇研修の機会を設けている。入園受付を行う改札スタッフだけでなく、動物飼育員や清掃スタッフなど来園者と接する機会のあるスタッフ全てが受講している。春と夏に実施した来園者アンケートでは、両時期ともに「スタッフ対応の良さ」の項目において95%以上から「非常に満足」もしくは「満足」の回答をいただいた。接遇研修の効果が現れてきている。■現状の課題と今後の展開集客の課題の一つとして、雨天時の来園者が少ないことがある。一年を通じて楽しめるレクリエーション機能や営業活動・広報活動の充実により来園者数は増えているが、雨天時は極端に減っている。これはグリーンパークには雨を遮る施設が少なく、雨天時の利用が難しいということが考えられる。このため、雨天時にも来園者が多数訪れる催しを行う必要がある。例えばグリーンパークに存在する屋根付きの野外ステージやイベントホール、熱帯生態園などの雨天時にも利用可能な常設の展示物の設置や、雨天時に映える紫陽花などの花々を植えて修景に配慮する等の施策が必要である。■おわりに当社は創業以来、公園、道路など社会資本整備の全般に関わっており、高度経済成長など国の発展に寄与してきた。その経済発展も一段落した今日の成熟社会において、これまでの公共性の高い仕事の経験を活かして、響灘緑地の指定管理事業をはじめ、指定管理者として「安全・安心」はもとより、周辺地域を活性化し「まちづくり」に貢献するための事業を展開している。今後も指定管理者として運営管理のみに捉われず、施設周辺地域の地域活性化に貢献し、指定管理事業における成功事例の展開を図りたい。Civil Engineering Consultant VOL.268 July 2015037