ブックタイトルConsultant268号

ページ
49/66

このページは Consultant268号 の電子ブックに掲載されている49ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

Consultant268号

ブックを読む

Flash版でブックを開く

このブックはこの環境からは閲覧できません。

概要

Consultant268号

理屈のようだ。良い仕事に就くには高い教養が必要という親の勧めもあって、女性の大学への進学率は男性よりもはるかに高い70%以上である。日本への留学者も多く、流暢な日本語を話す人がいるため通訳には困らない国である。また、政府高官も留学組が多く、日本語で会議を持てるのもこの国の特徴である。写真2ゴビ砂漠と駱駝人影がはまばらで、放牧民に時たま出くわすくらいである。大地は標高1,200~1,800m前後の高原からなるが、周辺には4,000m級の山々があり、中生代の地層からは恐竜の卵が発見されたりしていて、ロマンと魅力に満ちている。民族空港に降りた時から、我々と同じ蒙古斑をもつモンゴル族であるせいか、妙に親しみを感じ、外国とは思えない雰囲気である。とはいっても家畜に依存する食生活のせいか、男女ともに骨格が大きく、男性は朝青龍顔と白鵬顔が多い。多くの民族が混じっているため白色系も多くカラフルな感じがするが、全体的にはアジア的顔である。一方女性は、モンゴル・ガゼルのように足が長く、軽やかで、妙に腰に色気が漂っているように見える。子孫繁栄の要である腰に、どのメスよりも早くオスを魅了し誘惑するという知恵が表現されているのかもしれない。因みに、この国の母親と子供の絆は特に強いらしい。離婚の際、子供は100%母親に帰属するようだ。だから、白鵬が朝青龍よりもこの国の人にとって不人気だと言われるのは、奥さんが日本人である為、彼の優秀な種が日本に帰属するという食文化牧畜の地であるため、何と言っても五畜(ここでは牛、羊、馬、山羊、駱駝)やガゼルが豊富で、これに大方輸入品である鶏と豚が加わるが、どの肉も安価であり、肉好きにはたまらない。逆に、ほとんどが輸入品である果物は高価で、野菜がそれに続く。一番高い牛は100g当たり50円、羊45円、馬40円、山羊35円である。したがって、良い季節になるとバーベキューが盛んになり、現地職員も生きの良い羊を連れてきて、目の前で解体して見せてくれようとするが、さすがに鳴き声を聞くと食えなくなるといって断る。因みに、日本でいうジンギスカン料理はなく、それは日本人が考えたものであるらしい。当地に来ると食べたいと思わなくなるから不思議だ。そして、至る所に落ちている家写真3モンゴルの女性達写真4モンゴルの伝統的食べ物(ボーズとホーショール)Civil Engineering Consultant VOL.268 July 2015047