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概要

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The underground city of Guanajuato prospered from silver mining銀鉱で栄えた地下都市「グアナファト」メキシコ、グアナファト特集土木遺産XIIIラテンアメリカ古代文明から現代文明への転換を支えた土木技術Special Features / Civil Engineering Heritage XIIIピピラの丘から望む昼の鮮やかな色彩と夜景八千代エンジニヤリング株式会社／技術推進本部／技術管理部近藤安統（会誌編集専門委員）KONDO Yasunobu■メキシコ中央高原にある美しいコロニアル都市メキシコでは日本との交流400年を記念して、2009～2010年に多くの記念事業が開催された。これは、1609年9月にフィリピン諸島総督を長とする一団の船が、当時スペイン領だったメキシコへの帰国途中に千葉県御宿沖で遭難し、乗組員317人が救出され、翌年、徳川家康が提供した船でメキシコに向けて出航したことを記念するものである。この時に渡航した京の商人田中勝介ら20数名の日本人が、メキシコを訪問した最初の日本人となった。また2013～2014年には、メキシコとの直接貿易を目指して伊達政宗が派遣した支倉常長慶長遣欧使節団のアカプルコ到着400周年として、「日メキシコ交流年」の行事が行われた。2015年現在、メキシコの日系企業は約800社に及ぶ。その中心は自動車及び関連部品メーカーで、グアナファト州で操業している。その州都グアナファト市は、首都メキシコ・シティーの北西約370km、標高約2,000mの中央高原に位置する。18世紀には世界最大の銀鉱山の街として栄え、1741年に市制が施行された。銀で得た富で豪華な教会やオペラ劇場などが作られ、狭隘な谷地形も相まって他のメキシコの街にはない独自の景観が作られている。車1台が通れる石畳の狭い道が多い。メキシコで一番美しいと言われるコロニアル都市は「古都グアナファトとその銀鉱群」として1988年に世界遺産に登録された。現在は、グアナファト大学を中心として文化的・芸術的な行事が多く開催される学園都市ともなっている。日本からアメリカの空港を経由してグアナファト空港に到着。空港から車で市街地に近づくと、突然トンネルに入る。暗いトンネルの中には歩道があり、バス停も設置されている。なぜ、トンネル内にバス停が設置されているのだろうか。016Civil Engineering Consultant VOL.270 January 2016