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第17回映画『黒いオルフェ(Orfeu Negro)』(ブラジルリオデジャネイロ)会誌編集専門委員会■概要1959年公開のフランス・ブラジル・イタリア合作映画。同年にカンヌ国際映画祭パルムドールとアカデミー賞外国語映画賞を受賞。翌年にゴールデングローブ賞外国語映画賞と英国アカデミー賞作品賞を受賞した名作。日本では1960年度「キネマ旬報」のベスト10で写真1D V D『黒いオルフェ』のパッケージ外国映画の6位に選ばれた。上映時間103分。ブラジルの詩人で『イパネマの娘』の作詞者ヴィニシウス・ヂ・モライスが、ギリシャ神話のオルフェとユーリディスの挿話を、カーニバルで盛り上がるリオデジャネイロを舞台に戯曲化。それをフランスのマルセル・カミュ監督が、カーニバルの踊り手たちの視点から描き、生涯の代表作となった映画である。ブラジルの作曲家でギタリストのルイス・ボンファとアントニオ・カルロス・ジョビンが音楽を担当し、『カーニバルの朝(黒いオルフェ)』を始めとするボサノヴァを世界的なブームにした。主人公が朝、ギターを弾いて歌うシーンが印象的だ。出演者は全員黒人で、ほとんどがオーディションで選ばれた。オルフェ役のブレノ・メロはサッカー選手で、ユーリディス役のマルペッサ・ドーンは歌とバレエの勉強をしていた。また、謎の男役のアデマール・ダ・シルヴァはブラジルの三段跳びのアスリートである。■あらすじ市電の運転手であるオルフェが住む、リオデジャネイロ港を見下ろす丘(バビロニアの丘を想定)にある貧しい村(いわゆるファベーラ)では、明日のカーニバルに備え衣装作りに余念がなかった。写真2バビロニアの丘付近写真3岩山の斜面に形成されたファベーラの写真4リオデジャネイロ港のフェリーターミナ写真5カリオカ水道橋を渡る市電(市電を運一つ(貧しい村のイメージ)ル(ユーリディスが船で来るシーン)転するオルフェのシーン)