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写真5水車内部の可変翼写真6水車据付状況写真7水車発電機据付完了水車は比較的大きな流量変動に対応可能で、ランナーベーンの可変により軽負荷でも高い効率を有するS型チューブラ水車を採用した。また、水車発電機の電気・機械制御は、発電所内の動力制御盤・計測監視盤により水位観測、流量・圧力等の観測を行うが、これらの操作・監視はWeb監視システムによる遠隔監視を行っている。図5操作監視システム画面取水管■おわりに本施設は平成26年5月から約1年間の施工・試験調整を経て、平成27年5月から運転を開始した。今後の事業運営上、施設の維持管理が大変重要であると考えている。小水力発電所は適切な維持管理を行うことで、20年以上にわたる運転が十分に可能である。このため、21年目以降のFIT制度終了後の運用を見据え、維持管理の効率化を図った維持費用削減への取り組みを実践していきたい。また、長期にわたり事業を実施するには、小水力発電を通した地域貢献が不可欠で、地域に根ざした事業運営に積極的に取り組む考えである。小水力発電は、自然と森の恵みである水の力を活かすクリーンなエネルギーであり、これからの再生可能エネルギー利用の柱として普及促進を図っていく必要がある。小水力発電の普及促進には、公共施設の有効活用と民間資金の活用を協同し、小水力発電そのものの導入を図っていく必要があるが、その前提として民間事業としての採算性確保が大切である。当社は本発電事業で培ったノウハウのさらなる展開を視野に、この再生可能エネルギー分野の裾野拡大に寄与していきたいと考えている。電気室水車発電機室写真8平沢川小水力発電所全景放水路工写真9発電出力パネルCivil Engineering Consultant VOL.270 January 2016047