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写真2ウランバートル近郊の雪景色写真3ウランバートル駅ゴル国にも引き渡され、強制労働に従事させられた。首都ウランバートルと厳しい気候名古屋の中部国際空港から韓国ソウルを経由し、6時間で標高1,350mの首都ウランバートルに到着する。成田空港からは5時間の直行便がある。モンゴル国は大陸性の厳しい気候で、冬は寒くて長く、夏は暑くて短い。強風や嵐のためウランバートル空港に着陸できないこともあり、4月中旬までは現場に行く道路は真っ白である。乾燥した気候なので静電気がよく起こる。こうした気候と巻き上がる砂ぼこりに加えて、インドや中国とならぶ大気汚染のため、鼻・のど・気管支の炎症を起こしやすい。のど薬の持参、うがいや水分補給、マスクの着用が必須である。食事モンゴル料理はラム肉、馬肉、牛肉、ヤギ肉と、それらの動物から作る乳製品が主体であり、野菜料理はあまりない。事務所の昼食は、週2日は代表的な料理のボーズとホーショールであり、モンゴル人はおいしそうに食べている。ボーズは蒸して作り、大きさや形が餃子に似ているが、ラム肉を使い油がたっぷり入っているので、餃子とは味が違う。ホーショールは幅20cm位の扁平形の揚物で、中身はラム肉と油でボーズの親戚のようなものである。モンゴル人は焼うどんや焼きそばに似たツォイワンも好きだが、ラム肉の油がたっぷり入っている。事務所でお祝いがあった時は、ホルホグという料理を頂いた。直径40cm位の鍋の中にラム肉と野菜、熱した石を入れ、外からも熱した料理である。ウランバートルには多くの日本食レストランがあり、日本食材も売っているノミンデパート、メルクーリ市場、エブリデイ(スーパーマーケット)等がある。生活し易いが、日本の生鮮食材が入手できないのが残念だ。なお、飲料水は市販のペットボトルの水を飲むことにしている。言語と民族人口のおよそ95%がモンゴル族、5%がカザフ族である。カザフ族とモンゴル族の人では顔つきが少し違う。公用語はモンゴル語である。以前はロシア語が第二言語として学習されていて、事務所にいる40歳以上はロシアの大学の出身者が多く、英語が話せない人が多い。今は第二言語として英語が学習されていて、事務所の40歳以下は英語を話す。文字はキリル文字(ロシア語のアルファベット)が使われており、英語のアルファベットとは違うためなかなか読むことができない。また昔は、漢字の草書に似た縦書きのモンゴル文字が使われていた。モンゴル人の男性は身長180cm位、女性は身長170cm位の人が多く、中年になると腹が出てくる人が多い。大相撲のテレビ放送はNHKの相撲放送をそのまま放映し、解説の場面だけモンゴル語となっているので、「ヨコヅナ」「オオゼキ」という単語はモンゴル語になっている。国際列車ウランバートル駅はシベリア鉄道の国際列車停車駅である。駅舎には免税店があって国際駅であるとわかる。駅にはロシアに行く客車とモンゴル国の主要な輸出品である石炭を積んだ貨物列車等が入線するが、ホームとホームを結ぶ跨線橋がないため移動が不便である。Civil Engineering Consultant VOL.270 January 2016051