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未来を俯瞰し提案する人材はなかなか出ません。それ立場の人、学歴、階層、生い立ち、趣味、嗜好等色々あるが今のコンサルタントの料金体系で無理ならば、やはりので、一人一人の女性の背景をよく見て、その方のモチベ施工のようなところから出していかない限りは難しいのーションが何なのかを考え、モチベーションを増幅したではないでしょうか。り、醸成していくような仕組みが会社の中で取れるとい長谷川:そこは、我々もきちんと考えていきたいと思いまいと思います。また、女性はストーリーで物事を考え、過す。古いインフラを長持ちさせ使い続けるだけで国土が去の体験を総合的に思い出して現在を察する能力が優発展するわけではありません。本当に必要であれば、がれている反面、欠点として例えばミスしたことだけを叱っらりと造り替えるぐらいの判断がどこかで必要かもしれても、女性は過去の叱られたことも全部思い出し「あのません。時もこうだった。この時もこうだった。でも、いくら私が悪上村:この仕事に携わる方がプライドを持つことが大事くても、そこまで怒られることはない」と、かえって不満です。歴史の先駆者、歴史を先導していくぐらいの気概や反感が膨らんでしまいがちです。男性は、過去の嫌だを持っていただく。そして、それを常にフィードバックしったことなど思い出しません。だから女性は、そこに留意ながらお互いに共有し、価値観として確かめ合える企して取り扱いを丁寧に行う必要があります。甘やかすの業風土が大事です。もちろん採算が合う方がいいに決ではなく、そういう動物だということを理解することが大まっていますが、人間はお金だけで動くものでもありま事です。さらにダイバーシティーという、性別・国籍・宗教せん。気概で動くプライドの人材が業界に沢山おられたなどを超えた能力主義の考え方があります。悪く言えば、ら、本当に「凛」とした業界として、魅力的に映るような使えるものは使うという考え方で、それが世界の潮流で気がします。す。日本では女性に対して優遇施策を取りながら、ある長谷川:「歴史をつくる」とは非常に心に響きました。協程度イコールになるまでの過渡期的な手段として、底上会の中でも議論していきたいと思います。げする考え方や制度が必要だと思います。長谷川:ダイバーシティーは「違いを価値に変えていく」女性が活躍できる仕組みことだと思います。日本では女性だけが対象になってい長谷川:この業界を健全なものにしていくためにも、将る気がしますが、本当はそうではいけない。この業界に来の担い手となる若者や女性が活躍する場をどう整えいる女性は自立心や向学心、目標意識が非常に高い。ていくのかが非常に大きな問題になっています。もともしかし業界そのものが男社会だったので、女性に対すと男社会の業界で、女性のことをあまり考えない状態がる受け入れ態勢が整っていない。結婚・出産・育児や介続いてきました。業界では今8%弱しか女性がいません。護は女性の仕事だという考えが多く、それがこの業界と管理職に至っては1%強ぐらいです。協会としては、若い日本の現状です。少子高齢化などで人口が減り、優秀人や女性が活躍できる基礎的な環境整備から始めたいな人材を活用しなければならない中で、まずは女性がと思っています。活躍できる環境整備をしないと、この業界に女性や若上村:『女性活躍推進法(女性の職業生活における活躍の推進に関する法律)』もでき、とてもいい時代になってきていると思います。まずは建設コンサルタント業界が、女性にどういう能力と役割を期待しているかが大事だと思います。また、女性が働く時に一番大事なのは「自分は何のために仕事をするのか」「何のために自分が働き続けるのか」というモチベーションをハッキリさせることが重要です。女性の側も自分の人生における心の声をしっかりと聞き、軸を持っていないと続かないと思います。女性は選択肢が多いので、ちょっと嫌になったら辞めます。結婚してもいいし、お母さんになってもいいと考えます。女性にもいろんな写真3対談風景写真(2015.10.26京南倉庫株式会社にて)004Civil Engineering Consultant VOL.270 January 2016