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国際委員会だより【第23回】Message from International committee実践的海外プロジェクト10?シニア技術者の海外業務への取り組み?国際委員会柴田悟│SHIBATA Satoru今回も、前回に続き、長く海外業務を経験しているシニア技術者にプロジェクト運営上の留意点や後進へのアドバイスを伺いました。?インタビュー対象者プロフィール対象者:國府豊(KOKUFU Yutaka)(60歳)所属:パシフィックコンサルタンツ(株)専門分野:航空写真測量・地理空間情報業務経験年数:国内3年、海外34年海外業務従事国:アジア・アフリカを中心に20か国以上?プロジェクト内容プロジェクト名:バンサモロGISコンサルタンシー・サービス(ローカルコンサル委託業務)発注機関名:JICAフィリピン事務所実施期間:2013年12月~2014年6月担当業務:副総括/キャパシティ・ビルデング(能力強化・向上支援)支援対象:バンサモロ開発庁(BDA)、モスレム・ミンダナオ自治政府(ARMM)及びARMM6州同合意に基づき、2013年から3年間を移行期間として、移行委員会の設置、同委員会による新自治政府設立のための基本法の策定、基本法制定後の暫定自治政府の設置などが進められています。本プロジェクトは、発足した新自治政府が、適切な行政サービスを提供していくことができるよう、最終和平合意から新自治政府設立までの移行プロセス段階における支援を実施するものです。Q2.本プロジェクトの具体的な支援内容について教えて下さい。A2.カウンターパート(相手国の支援対象技術者)が独自で行政サービスとしてのGISデータベースを作成するための能力向上支援と作成したデータベースを活用したバンサモロ開発計画立案の支援です。なお、本プロジェクトは、JICAフィリピン事務所が発注したローカルコンサルタントへの委託業務であり、団員はフィリピン人と補強で参加した私の計5名でした。Q3.安全対策で特に留意した点を教えて下さい。A3.プロジェクト事務所は警備員・医療機関・飛行場などが確保でき、緊急事態発生時に対応が可能?インタビュー内容Q1.ご紹介いただくプロジェクトの概要を教えて下さい。A1. 2012年10月、フィリピン政府・MILF(モロ・イスラム解放戦線)双方の和平交渉団によりミンダナオ和平に関する合意が成立し、2016年の「バンサモロ新自治政府」発足を目指すこととなりました。図1バンサモロ新自治政府管轄範囲(赤い部分)058Civil Engineering Consultant VOL.270 January 2016