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特集トイレ?日本のトイレが世界をもてなす?3みんなで作る学校のトイレ野田敬三NODA Keizou近江八幡市教育委員会事務局教育総務課/教育施設整備推進室以前は公衆トイレと並び、使いたくないトイレの象徴だった学校のトイレ。滋賀県近江八幡市は、児童生徒参加型で学校のトイレ改修を進めたことが評価され、平成2 7年に「日本トイレ大賞」を受賞した。どのように学校のトイレを「みんなのトイレ」に変えたのだろうか。20年後を見越した学校の教育環境改善近江八幡市は滋賀県のほぼ中央に位置し、琵琶湖最大の島である沖島を有しています。ラムサール条約の登録湿地である「西の湖」は、琵琶湖で一番大きい内湖であり、ヨシの群生地である水郷地帯は琵琶湖八景の一つに数えられています。古くから農業を中心に栄えてきましたが、中世以降は湖上の交通の要衝という地の利を得て、多くの城が築かれました。織田信長の改革精神により開かれた楽市楽座は、豊臣秀次公の自由商業都市の思想に引継がれ、近江商人の基礎を築きました。こうした歴史的背景から、近江八幡市には各時代を代表する歴史遺産が点在するとともに、風情が薫る景観は、今日も各所で受け継がれています。とりわけ戦国時代に造られた八幡堀界隈は、重要伝統的建造物群保存地区となっていて、時代劇のロケに多く利用されています。豊かな自然環境や歴史的・文化的資産に恵まれた本市は、『「子ども」が輝き「人」が学び合いふるさとに愛着と誇りをもち躍動する元気なまち近江八幡』を目指して20年後を見越し、積極的に学校の教育環境改善に取り組んでいます。今回はその中の「児童生徒参加型のトイレ改修」の取組みについて紹介します。なぜ児童生徒参加型のトイレ改修なのか古来、日本ではトイレを「ご不浄」と呼び、不潔な場所として位置づけてきました。とりわけ市内の学校のトイレは、建設後30年以上経過しているため大半が湿式の和式便器であり、生活様式の変化によりうまく使えな写真1アンケートの集計(中学校)写真2トイレのプランを検討中(中学校)016Civil Engineering Consultant VOL.271 April 2016