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帯広の森利活用計画・植樹期(0 ? 20年)森の成長に向けて植樹を進めていく時期。草も多く繁っている状況で利用には適さない。火災の危険もあるため、運動施設区以外については利用を控える。・育林期(20 ? 40年)木も大きくなり林床も安定し始め、利用への要求も高まってくる。しかし、将来の森林型への移行を促進するための重要な時期であり、除間伐による管理を本格的に行いつつ、初期に植樹した区域を中心に、園路整備やトイレ、あずまや森の育成施設整備管理利活用の拠点施設立地植四阿などの休憩施設の整備を開始する。・森林形成期(40 ? 60年)平成26年に造成40周年を迎えた。現在にあたるこの時期は、森林の美しさや楽しさが増し林内利用者も増加してくることから、市民利用を促進するために園路や駐車場等の整備を本格的に進めていく。・成熟期(60 ?100年)森林は更新の時期を迎え、変化に富んだ景観が展開され、野生動物もその種類や数が増えていく。施設も更新時期と考える。森のステージ植樹期育林期森林形成期成熟期経過年0102030405060708090100樹苗圃現在森林管理ステージ1ステージ2ステージ3★運動施設、パークゴルフ場★JICA国際交流センター★森の交流館・十勝図2帯広の森利活用計画「森のステージプラン」管理施設帯広の森・はぐくーむ整備森づくりガイドライン多様性を増す帯広の森において、将来、自らの力で天然更新が促進されるための管理手法の確立や、人と自然が共存するためのきめ細かい育成管理が必要となる。こうした森の現状を踏まえ、平成27年、区分した森林タイプごとの森づくりや利活用に関わる管理指針などを示すものとして、『帯広の森森づくりガイドライン』を策定した。このガイドラインでは、これまで市民団体などが森づくりで得た知見を留意事項として盛り込んでいる。十勝飛行場周辺の森づくり基本計画帯広の森に隣接する陸上自衛隊帯広駐屯地の十勝飛行場周辺の樹木の一部が、航空法の高さ制限を超えていたため、帯広自衛隊より樹木の撤去要請があり、2,000本を超える樹木が伐採された。これを受け、伐採後の森づくりについて有識者を交えて検討し、森の生態系を崩さない形での樹木更新を基本方針とした『十勝飛行場周辺の帯広の森づくり計画』を平成18年に策定した。その計画内容をベースに平成22年に策定した『十勝飛行場周辺の帯広の森づくり基本設計』には、敷地の特徴を生かした、人と生き物が共存して楽しめる森に育てていくための、植生配置区分、利活用計画、整備計画などが示されている。自然観察会の開催間伐作業写真1「エゾリスの会」の活動苗木の捕植間伐材を使った炭焼き024Civil Engineering Consultant VOL.273 October 2016