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帯広の森・はぐくーむ全景バードウォッチング薪割り体験写真2「帯広の森・はぐくーむ」の活動つるかご編み市民主導による森づくり現在の帯広の森では、市民団体によって間伐や草刈りなどの森づくり作業のほか、間伐材を活用した園路の整備や炭焼きなど多様な活動が展開されている。市では、市民団体による自主的な森づくり活動を行えるように、活動場所の提供や手続き、ルール作りを行っている。例えば昭和61年に発足したエゾリスの会では、エゾリスをはじめとする野生動物と人間が楽しく触れ合える環境づくりを目的とし、自然観察会や調査活動、里山づくりプロジェクトなどに取り組んでいる(写真1)。森づくりの拠点施設と利用形態平成22年4月「帯広の森・はぐくーむ」は、指定管理者制度を導入し「帯広の森」の育成管理・利活用の拠点として供用を開始した。この施設では森に親しむ体験として、間伐などの森づくり体験、自然観察、木工、ウォーキング、ペレットづくりなどの行事を行うほか、ボランティア活動の運営、環境学習授業の受け入れなどを行っており、森に関するさまざまな情報を発信している(写真2)。森づくりのこれから森林形成期を迎えた現在の帯広の森は、森林の美しさが醸成され本格的な市民利用が行われる一方で、間伐などの適正な森の管理が重要となってきている。加えて、市民利用の推進や活動ボランティアの育成など、ますます市民協働による森づくりが必要となってきている。市民アンケートの結果、今後の森の育成の取り組みがこれまでにも増して必要になってくることや、様々な生き物の生息・生育場所として重要な役割を果たすことに対する期待が高い。また、帯広の森を利用する際の利便性や快適性の確保、帯広の森に関する情報提供の必要性、施設の整備、市民参加型イベントの開催など多数のご意見を頂いている。森づくりは、街づくりであり、人づくりでもある。これからも、次世代に繋がる森づくりを市民とともに進めていきたいと考えている。<図・写真提供>帯広市Civil Engineering Consultant VOL.273 October 2016025