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シンボル的な水辺となっている。また、散策、休憩、夕日鑑賞などができ、観光客や市民の利用度が高い場所である。夏には花火大会の鑑賞スポットにもなっている。4水辺の散策動線嫁ヶ島橋両岸の湖岸には水辺の散策路が整備されており、現況では嫁ヶ島橋の歩道が岸公園と白潟公園をむすぶ散策者の動線となっている。計画地の現状(特性)1夕日の展望地2松江の代表的な水辺景観3多くの市民や観光客に利用される水辺空間景観形成上の課題1水門及び付帯施設には宍道湖への眺望を妨げない位置・形態2周辺湖畔風景との調和及び優れたデザイン性3岸公園や白潟公園と一体となった水辺の魅力を高める整備図1水門設計における景観形成上の課題及び基本方針白潟公園水門操作室橋詰広場水門設計における基本方針1宍道湖への開けた眺望を確保する2美術館や親水公園と調和した現代的水門施設としてトータルデザインする3開放的で親しみやすい水辺空間とする嫁ヶ島橋天神川■水門設計における景観形成上■の課題及び基本方針水門計画地の特性を踏まえ、水門設計における景観形成上の課題と基本方針を図1のとおり設定した。水門ゲート左岸側取付護岸端堰柱中央堰柱水門諸元:幅16.4m×高3.5m×2連宍道湖図2天神川水門施設概要水門管理橋端堰柱右岸側取付護岸橋詰広場岸公園■周辺景観に配慮した■天神川水門の設計天神川水門の施設概要は図2のとおりであり、基本方針を踏まえ、設計時に配慮した内容について紹介する。1ゲート形式ゲート形式によって水門の構造は大きく変わり、周辺環境に与える影響は大きい。宍道湖の夕日観賞スポットの保全及び岸公園や白潟公園との調和を図るためには、「地上への構造物の突出」と「ゲートや堰柱の存在感」を抑えることが重要である。このため、門柱レスタイプのゲート形式を対象として模型による比較検討を行った結果(図3)、ゲート開閉機を堰柱内に格納することで堰柱の大きさ(存在感)を抑えることが出来るライジングセクタゲートを採用した(図4)。また、カーテンウォールを兼ねた管理橋をゲートよりも宍道湖側に設置することで、水辺利用者にとって■ローラゲート(参考)■マイターゲート図3模型によるゲート形式比較天神川側嫁ヶ島橋図4ライジングセクタゲートの概要写真2宍道湖ゲート宍道湖側(岸公園側)から見た際の天神川水門の宍道湖の新たな視点場及び動線を創出するとともに、宍道湖側から水門を見た際に管理橋によって巨■ライジングセクタゲート■ライジングセクタゲート(管理橋:宍道湖側)【採用】(管理橋:天神川側)管理橋宍道湖側宍道湖側の水位が上昇するとゲートが回転し閉鎖する水門管理橋によって平常時はゲートが全く見えない【平常時(ゲート開)】【洪水時(ゲート閉)】ゲートゲート大なゲートが目に触れないように配慮した(写真2)。Civil Engineering Consultant VOL.273 October 2016033