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オイカワカワムツヌマムツ写真5魚道上流端に設置した定置網写真6遡上した魚類左岸の巨石下の空隙の創出左岸の空隙と石のカバーの創出写真7左岸側の根固工によるカバーの創出(全景)写真8左岸側の根固工によるカバーの創出(近景)していた。また、モクズガニも甲幅2.0cmと小型の若い個体を確認できた。小型の遊泳魚や甲殻類の遡上が確認できたため、それら個体の遡上可能な水深と流速が魚道内で創出されていることが窺える。また、越流部を石組みとしたため、小型の魚介類が遡上しやすいルートを自ら選んで移動していると推測される。各プール部では水深が0.20~0.75m確保され、流速も0~0.18m/sと緩流域が形成されていることから、遡上時の休憩場所だけでなく、生息空間としても魚道が機能していることが窺える。また、特に魚道の左岸側には、石組みや巨石により、空隙や石のカバーを創出した箇所(写真7、8)もあ■自然景観の確認魚道本体の1/10という急勾配の区間には、ステップ&プールおよび河岸の岩盤の構造を創出することが出来たと考えられる(写真11、12)。また、魚道下流には洪水時の侵食・堆積作用によって蛇行が生じ、砂州が堆積しており、澪筋内に平瀬・早■生息状況調査石組式の各プール部で、1~4種、2~37個体/m 2の魚類を潜水観察により確認した。10)。ものと思われるとがった石材が多かった。そのため、一般的な角の取れた川の石材とは異なる趣となった