土木遺産XIV
〜オセアニア 入植とともに育まれてきた土木技術〜
オセアニア。そこはオーストラリア大陸と南太平洋の多くの島々からなる。
オーストラリアにはアボリジニ、ニュージーランドにはマオリ等が居住していたが、
18〜19世紀にヨーロッパ列強の植民地となった。
オーストラリアは1788年頃の入植開始から、
また、ニュージーランドは1840年代の組織的植民活動から、近代化の道を歩み始め、
それぞれ独自の発展を遂げてきた。
大陸と島国の大地がおりなす自然、気候や風土の条件のもとで、
都市や牧羊地域を支えるダム・堰・運河などの水資源開発、
鉱山開発とともに建設された鉄道など、
人々はどのようにして社会の基盤を築いてきたのだろうか。
オーストラリアとニュージーランドを舞台として、
日々の暮らしを支える土木技術が、歴史とともにどう歩んできたのか。
その足跡に触れながら、両国の発展に貢献し、
現在でもなお使い続けられているインフラ施設を訪ねる。
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