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The Upper Nepean Water Supply Scheme delivers fresh water新鮮な水を届ける「アッパー・ネピアン・ウォーター・サプライ・スキーム」オーストラリア、シドニー郊外特集土木遺産XIVオセアニア入植とともに育まれてきた土木技術カタラクトダムSpecial Features / Civil Engineering Heritage XIV会誌編集専門委員会■飲める水道水2000年に夏季オリンピックが開催されたオーストラリアのシドニー。夏はさほど暑くならず、冬も高緯度の割には気温が下がらず過ごしやすい。南半球のため季節は日本と逆になるが、時差が少なく車は左側通行、比較的治安も良いことから日本からの観光客も多い。オーストラリアは乾燥大陸で雨季がない。長期間、雨が降らないこともある。実際にシドニーでは1934年から8年間、干ばつに襲われている。それでも水道水をそのままごくごくと、美味しく飲むことができる数少ない都市の一つだ。なぜ、水道水を飲むことが出来るようになったのだろうか。1788年1月26日、初代総督アーサー・フィリップら千数百人がシドニー湾に上陸したのである。この地からイギ■水源地の変遷シドニーの歴史は1770年、イギリスのジェームズ・クック船長がシドニー郊外のボタニー湾に到達し、ニュー・サウス・ウェールズと命名した時から始まった。そして図1施設の位置図024Civil Engineering Consultant VOL.274 January 2017