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The anchor projects are:1. The Frame2.TheEarthquakeMemorial3. Te Puna Ahurea Cultural Centre(indicativesite)4. Te Papa ?t?karo/Avon RiverPrecinct5. The Square6. Retail Precinct7. Convention Centre Precinct8.HealthPrecinct9. Justice and Emergency ServicesPrecinct10. Performing Arts Precinct11.CentralLibrary12. Residential DemonstrationProject13. Metro Sports Facility14. Stadium15. Cricket Oval16. Bus Interchange17. Innovation Precinct図2新復興計画案(CBD)エイボン川市の復興計画原案では、資金の半分を市(主に損害補償金)で、残りを国と個人投資家で調達するものとしている。主な事業計画は「1エイボン川の公園化」「2コンパクトで低層のCBDを創造」「3ライトレールの新設」「4新たな施設」「5地震の記憶装置」である。翌年7月に公表された新復興計画案では「1復興事業期間を2016年までに短縮」「2 CBD中心部をコア(core)地区とし、これをコの字形に取り囲むフレーム(frame)地区を設定」「3コア内における機能の集中と分化を明確化」「4南西端の市立病院に医療・健康施設やスポーツセンターを集中」「5 CBD地区の高度制限は中心から外側へ31m、22m、16~17m、11mの順に緩和」に修正された。CBD内に新しく建設する建物には高いビルがほとんどない。これには今回の地震により「高い場所で仕事を写真1犠牲者を偲ぶメモリアルしたくない」という市民感覚があるようだ。CBD内の主な取り組みは「1ショッピング・モールの創設」「2市名物のトラム運行」「3市内復興状況見学バスツアーの履行」「4メモリアル空間(185脚の椅子や仮設大聖堂等)の形成」の一時的なもので、恒久的なあり方までは未定である。建物を取り壊した跡地には、広大なグリーンスペースを中心にコンベンションセンターや中央図書館、ショップ、レストランが集まり、新しいガーデン・シティが誕生する。復興計画案の特徴は、エイボン川とオープングリーンスペースという緑に囲まれたもしくは隣接する区域に商業、芸術、文化、スポーツ、交通の機能をコンパクトに詰め込んだところにある。都市機能を集中させながらダウンサイジングさせた。地震前、市中心部には約6,000人が住んでいたが、復興計画案ではそれを2万人程に増やすようだ。日本のような1階が店舗となっているビジネスとミックスした建物を建設して、住居空間を増やす予定だ。写真2追悼式が行われたハグレー公園写真3エイボン川と第1次世界大戦出征兵士を追悼する橋Civil Engineering Consultant VOL.274 January 2017039