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図2 JICA小森氏による講演スライド例図3世銀池上氏・大森氏による講演スライド例図4日本工営小泉氏による講演スライド例国際協力機構(J I C A)の事業JICAは、約90ヵ所にのぼる海外拠点を窓口として、世界154の国・地域で事業を展開する世界最大規模の二国間援助機関です。本講演では、JICA事業の根幹となる『開発協力大綱(2015年2月閣議決定)』について、以下のように説明いただきました。●国際社会の平和と安定及び繁栄の確保により、一層積極的に貢献することを目的として開発協力を推進。●こうした協力を通じて、我が国の平和と安全の維持、更なる繁栄の実現、安定性及び透明性が高く見通しがつきやすい国際環境の実現、普遍的価値に基づく国際秩序の維持・擁護といった国益の確保に貢献。その後、JICAがODAとして担う二国間援助の3つの手法、「技術協力」「有償資金協力」「無償資金協力」について説明いただきました。世界銀行の事業世界銀行グループは、世界中の途上国にとって欠かせない資金源、技術援助機関として、2030年までに達成すべき2つの目標を掲げ活動しています。●極度の貧困を撲滅:1日1.90ドル未満で暮らす人々の割合を、2030年までに3%以下に減らす。●繁栄の共有を促進:各国の所得の下位40%の人々の所得を引き上げる。世銀は戦後日本の復興に大きく貢献するとともに、現在では、日本が第二位の出資国(授権資本の約9%)になっております。その一方で、世銀発注の事業に対する日本企業の受注額は低いとして、プロジェクト情報の探し方について、細かな説明を頂きました。国際コンサルタント市場における業務国際コンサルタント事業分野で営業活動に従事している小泉氏は、日本のコンサルタンツが主要業務として受注しているODA事業が、10億ドルに満たないのに対し、世界のトップ225社が受注する国際コンサルタント業務は700億ドルの規模にあることを指摘され、ODA以外の業務の実績として、次の2業務を紹介いただきました。●事例1:中央アジアA国横断貨物鉄道新設基本設計(FEED)(自国政府資金)●事例2:東南アジアB国水力開発プロジェクト(民間資金)また、こうした非ODA事業としての国際コンサルタント市場へ参入するヒントとして、以下の提案をいただきました。1.取り組む案件(ターゲット)を見定める2.案件情報を入手するルートを開拓する(1)海外進出を狙う日系企業(2)提携パートナー(3)留学生3.国際市場を意識したマインドセットを行うおわりにJCCA国際委員会では、今回のセミナーをきっかけとして、国際コンサルタント市場の情報を継続的に提供してゆく所存です。ご期待ください。Civil Engineering Consultant VOL.274 January 2017059