ブックタイトルConsultant274

ページ
68/72

このページは Consultant274 の電子ブックに掲載されている68ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

Consultant274

ブックを読む

Flash版でブックを開く

このブックはこの環境からは閲覧できません。

概要

Consultant274

平成28年度WAVE・JCCA欧州インフラ事情調査に参加して欧州の街並みを体感して(スペイン?ドイツの4か国)株式会社オリエンタルコンサルタンツ事業本部構造部久木留貴裕KUKIDOME Takahiro■はじめに今回の視察に参加させて戴いたきっかけとして、平成27年度建設コンサルタント業務・研究発表会において、「津波避難シェルターの構造形式」と題したプレゼンテーションを行い、幸運なことに優秀賞を戴き、その副賞として、欧州インフラ事情調査の切符を戴いたことである。主な視察内容は、各都市の都市開発事情調査が目的であり、ヨーロッパにおける港湾整備状況、港とリゾート開発、都市における再開発状況、地方都市における観光開発、環境に配慮したまちづくり等についての調査を行うことであり、特徴的なまちづくりを体感することが目的であった。入社してから8年間、建設コンサルタントとして構造分野で、橋梁、トンネル等の設計業務(とりわけ耐震分野)に従事している私は、どこに視点を持っていけば良いのやらと望んだ旅でありました。いざ、始まると普段と異なる風景により、刺激の多い実り多い視察となりました。本報告では、現地で体感した内容について述べる。■視察の概要平成28年6月8日~6月17日の10日間にて、スペイン:バレンシア→バルセロナ→フランス:グルイッサン→ミヨー→モンペリエ→リヨン→シャモニー→スイス:ベルン→ドイツ:フライブルグ→バーデン・バーデン→コブレンツ→ケルン→デゥッセルドルフの4か国13都市を訪問し、移動途中の街並みを視察する旅であった。主な移動手段としては、高速バスと鉄道での旅であった。今回視察を行った各都市は、スペインのバレンシア、バルセロナこそ人口100万人を超える大都市であるが、他の都市については、人口では中規模あるいは、小規模の都市であった。■電柱のない街並み各都市を巡る中で、私が最も印象に残った点としては、スペイン、フランス、スイス、ドイツの各都市とも電柱を街中でみることがなく、電柱は地中化されている点である。それも、主要都市の中心市街や観光地のみではなく、人口10万人程度の規模の都市においても、ほとんどの電柱が地中化されており、電柱が見当たらないところである(写真1、2)。日本においても、近年、電柱の写真1バレンシア市街の様子写真2モンペリエ市街の様子066Civil Engineering Consultant VOL.274 January 2017