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地中化は議論されており、主要都市の中心市街や観光地等では、電柱のない風景が見られるものの、大都市においても地中化率は、10%にも満たないのが現状である。電柱が地中化されていることで、街なみの美しさを際立たせ、また、狭い路地にも電柱がないことから、交通・美観・安全性が優れていると感じた。■市民の足として活用される自転車次に特徴的だった点として、市民の足として活用される自転車である。今回訪問したスペイン、フランス、ドイツの中核都市では、レンタルサイクルの貸出スポット、自転車専用道路が整備(写真3)されており、自転車が市民の足として定着している様を感じることが出来た。最近では、東京等でもレンタルサイクルが始まり、自転車専用道路等の整備が進んでいる状況にあると思う。先進的に整備・活用されている中で、貸出のシステムや道路整備で学ぶべきところを感じることが出来た。■シャモニーの氷河第1回冬季オリンピックが開催された都市としられる山間の街シャモニーでは、天候不良により、当初の予定を変更し、ロープウェイで山を登り、氷河を見ることになった。余談ではありますが、ここの氷河は、観光資源にもなっており、氷河の洞窟を散策できるようになっている。写真3レンタルサイクルと自転車専用道路ここの氷河は、温暖化の影響もあり、年々、溶けているとのことである。現地では、ロープウェイの位置から、氷河まで階段が建設されているが、途中の数10mの間に各年代までに氷河があった地点が標記されており、数10年の間での氷河がどの程度なくなったかが、体感できるようになっている(写真4)。普段、感じる機会は少ないが、地球温暖化による影響を肌で感じる機会となり、環境への配慮を考えさせられる機会となった。■おわりに今回の視察では、通常見ている日本とは異なる街づくりを肌で実感することで、都市整備におけるスケール感や戦略を感じることができ、普段から視野を広げて、インフラ整備に従事することの必要性を認識することが出来ました。最後にはなりますが、長いようで短かった10日間の間、時間を共有し様々な気づきをともに享受でき、良い経験になりました。今回の視察をご同行戴きました、中村先生をはじめとする団員の皆様に感謝致します。写真4シャモニーの氷河Civil Engineering Consultant VOL.274 January 2017067