ブックタイトルConsultant280

ページ
23/78

このページは Consultant280 の電子ブックに掲載されている23ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

Consultant280

ブックを読む

Flash版でブックを開く

このブックはこの環境からは閲覧できません。

概要

Consultant280

1.自家用車都市C1(S1最大かつS2、S3<15%)ホーチミンシティ★、ケープタウン★、クアラルンプール★、アテネ、ボローニア、ブリュッセル、シカゴ、マンチェスター、メルボルン、シュトゥトガルト2.公共交通都市C2(S2最大かつS1、S3<20%)ダカール★、マニラ★、香港、ワルシャワ、東京3.徒歩・自転車都市C3(S3最大かつS1、S2<20%)ムンバイ★、上海★、ヨハネスブルグ★、アムステルダム、ビルバオ、バレンシア4.マルチモード都市C4・自家用車ベースC41(S1最大かつS2 and S3≧15%)カイロ★、バンコク★、クリチバ★、ソウル★、バルセロナ、ベルリン、ジュネーブ、ハンブルグ、ロンドン、マドリード、ミュンヘン、オスロ、パリ、ローマ、ストックホルム、ウィーン、名古屋・公共交通ベースC42(S2最大かつS1 and S3≧20%)ボゴタ★、プラハ★、ブタペスト、モスクワ、プラハ・徒歩・自転車ベースC43(S3最大かつS1 and S2≧20%)ハラレ★、北京★、ジャカルタ★、サンパウロ、大阪注1.交通手段分担率(%):S1-自家用車、S2-公共交通、S3-徒歩・自転車(S1+S2+S3=100)2.データ:★-1995年(Kenworthy、26都市)、無印は2000年(UITP、41都市)、日本の3都市は2010年図4主要交通手段による都市類型(2000年頃)競争を展開している。この米国発の新サービスは自家用車を使って空いている座席(と労働時間)で移動サービス(ライド、乗車)をスマホベースで提供するもので、既存のタクシーよりも安くて速く、便利なサービスとして急速に世界各地に展開している。しかし、既存タクシー事業者の顧客を奪うことから反発も多く、また、一部運転者の管理が不十分で問題を起こすなどで、慎重な対応をとる事例もみられる。更に、バスから旅客を奪う事例や低所得地域にサービスが少ないなどが報告されている。一方で、公共交通サービスが弱体となった地域での自治体と協働したラストマイル(最寄り駅から起点・終点までの区間)輸送や地方小都市でバスを代替する事例もあり、今後の展開が注目される。顧客の好む移動案をリアルタイムで案内し、選択した最適な移動方法について予約・発券・決済を一括して行う新たなMaaSが特に注目される。MaaSの主要要素として期待されているのが、サイクルシェア、カーシェア、そしてUberやLyftに代表される案内アプリによるライドシェア・サービスで、先進国だけでなく途上国でも熾烈な<参考文献>1)Katsutoshi Ohta, Patterns of mortarization development and next-generationmobility systems. IATSS Reseach, 40(2017).2)太田勝敏、「自動運転時代の交通とその社会」、国際交通安全学会誌、40巻2号、2015.<出所>図1、2都市における人の動きとその変化?平成27年全国都市交通特性調査集計結果より?(国土交通省都市局都市計画課都市計画調査室)車両保有運転利用者移動サービス・個人本人(家族)本人(家族等)―自家用車(マイカー)他者(一般人)―カープール(相乗り)、ライドシェアA(日本では白タク)他者(個人,法人)保有者本人(家族等)―お抱え運転、運転代行、カープール(相乗り)運転者本人―カーシェアA(P2P Peer to Peer;個人間、仲間内)・一般事業者本人(従業員)保有事業者(従業員、顧客)―自家用車(社有車)、専用送迎車、バンプール他者(個人、法人)運転者本人(個人、従業員)―カーリース、レンタカー、カーシェアB、ライドシェアB・交通事業者本人(従業員)一般人―バス、タクシー(公共交通)特定者(個人、法人)―ハイヤー、貸切り、一般貸切、特定旅客自動車運送注.太線で結んだ本人は車両保有者自身が運転、運転者(個人、法人従業員)自身やその家族・従業員・顧客などの関係者が利用(同乗)する自家用車の場合である。なお、サイクルシェアは一般事業者で他者運転・利用の事例である。MaaSは、各種移動サービス全体を対象とした統合移動サービス事業。また、自動運転車AVは、運転を運転管理と読みかえ、車両運行を担当する一般事業者・交通事業者が担い、利用者(一般人)に乗車(ライド)サービスを提供するものと解釈できる。図5車両の保有者・運転者・利用者別の移動サービスCivil Engineering Consultant VOL.280 July 2018021