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風景の句読点Punctuation of Scene鳴り石の浜地元の魅力再発見(鳥取県琴浦町)第4回1鳴り石の浜大日本コンサルタント株式会社/業務統括部/人事室山上英之YAMAGAMI Hideyuki(会誌編集専門委員)、琴浦町よく鳴る、よくなる、良くなる鳥取県中部に位置する琴浦町の名は、かつて海岸一帯が「琴ノ浦」と呼ばれていたことに由来している。日本海に沿ったこの地区の海岸には、古期だいせん大山の噴火と荒波によってもたらされたゴロタ石(礫石)と呼ばれる楕円形の石が数kmにわたって集積していた。しかし昭和40年代から始まった護岸工事で、そのほとんどがコンクリートで固められた人工的な海岸になってしまった。現在、自然海岸のまま残っているのは長さ約500mの「鳴り石の浜」だけである。ここは波の満ち引きに合わせて石がぶつかり合い「ゴロゴロ」「カラカラ」と心地よい音がする全国的にも珍しい海岸だ。きれいな石で音がよく鳴ることから「よく鳴る♪よくなる♪良くなる♪」の語呂合わせで縁起の良い場所として知られ、浜の石に願い事を書き、海に投げ込むと願いが叶うといわれている。「風景の句読点」は、私たちの心に句読点を打ち、思わず足を止めたくなるような素晴らしい風景について、その成り立ちや魅力の源泉を紹介するコーナーです。038Civil Engineering Consultant VOL.280 July 2018