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なだらかな曲線を描く忠節橋第75回戦後最初の長大鋼橋「忠節橋」岐阜県岐阜市基礎地盤コンサルタンツ株式会社/技術本部/物理探査部-佐々木勝/SASAKI Masaru(会誌編集専門委員)■長良川に架かる銀色のアーチ橋JR岐阜駅北口を出て、西に向かって進むとすぐに南北に走る「忠節橋通り」が現れる。忠節橋通りを北に2kmほど忠節橋忠節橋通り岐阜駅長良川名鉄岐阜駅金華山進むと、銀色の鋼材が雄大なアーチを描く美しい橋が見えてくる。これが通りの名称にもなった忠節橋で、戦後最初に造られた長大鋼橋なのである。忠節橋は、岐阜県岐阜市の長良川に架かる、国道157号と国道303号の重複区間の鋼製アーチ橋である。現在の橋は4代目であり、開通は1948(昭和23)年8月1日で、全長266.06m、幅員は17.60m、形式は左岸(南)側の低水敷がゲルバー式ブレースドリブタイドアーチ、右岸(北)側の高水敷がプレートガーダーである。2005(平成17)年までは路面電車の複線軌道が敷設された鉄道道路併用橋であった。現在は自動車・歩行者用橋梁となっている。完成した1948年は終戦直後であり、建設資材を集めるのも大変な時代であったと想像できる。なぜ、戦後間もない時期にこのように長大な鋼橋を架けたのであろうか。図1忠節橋位置図044Civil Engineering Consultant VOL.280 July 2018