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写真3コナクリ市街写真4野菜と果物の店プンな建設現場は日本ではまずお目にかかれない。街が変わっていく様子をダイレクトに見られることができる。ギャップが広がる生活インフラギニアでは都市インフラが未整備である場所が多く、古くからある建物や予算の無い省庁は水や電気が安定的に確保できていない。昼間に計画停電が行われることもあり、それでなくともエアコンも半分程度の確率で故障しているため、文字通り蒸風呂のような部屋で仕事をすることもあった。更にコナクリ市であっても中心部を外れると給水網が無く、個別に整備された井戸を共同で使っているようである。一方で近年は、コナクリ周辺と比べると驚くほど豪華なホテルも増えており、一般のビジネスホテルでも100 USD前後と高価であるものの、外国人向けに建てられたホテルは水や電気もちゃんと整備されていて生活には申し分ない。援助関係者として渡航する分には嬉しい限りだが、限られた資源が自国民でなく外国人である自分たちに割かれていると思うと、何ともやりきれない気分である。意外と多彩な食事情食事は現地の食に加え、中東料理、韓国料理、中華料理、ベトナム料理と多岐に渡り、数は少ないもののイタリアンやフレンチもあり、意外と多様な食が楽しめる。日本人の性なのか、どうしてもアジア料理に足が向いてしまうが、約2,000円でコース料理のようなものを味わうことができることは、ギニアでの楽しみの一つである。地元の料理は、肉と野菜を煮込んだ辛めのシチューとクスクスのようなものが定番だが、少し高級な屋外レストランでは新鮮なローストチキンを味わうことができる。また農業が盛んなだけあって、街中の出店では野菜やフルーツを手に入れることができる。ギニア人はマンゴーが好きで、我々のレンタカーのドライバーも道端でフルーツ店を見つけると車を止めて買いに行ってしまうほどである。道端でギニア人が頭に大皿を載せてバナナを売りに来る光景などは、もはや日常茶飯事だ。金銭事情ギニアではGNF(ギニアフラン)という通貨が使われており、最高額紙幣は20,000 GNFである。と聞くと結構な額に思えるが、日本円にして約200円程度である。おまけにレートの良い換金所では更に細かい5,000 GNFや10,000 GNFの紙幣しか持っていないことも多い。500USDも換金しようものならレンガブロックのような札束を渡されるため、財布などは役に立たず、支払いが必要な時などはスーパーの買い物袋に詰め込んで持ち運ぶハメになる。一方、会計や勘定は意外なほど(と言っては失礼だが)正確だ。レストランでの会計など、ものによっては額面で100万~200万GNFとなるものもあり、紙幣が数枚抜けても気づかないと思うのだが、お釣りも正確だ。紙幣の数え方も独特で、その写真5レンガのような札束Civil Engineering Consultant VOL.280 July 2018049