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です。具体的には先端研究拠点、新産業拠点、空港等を整備するもので、推奨プロジェクトの『航空機リサイクル・ビジネス』と合わせて、世界で増加する航空機のリサイクルを想定し、地方空港と日本の高度なリサイクル技術を活用した地域の新産業育成を提言しています。その他、再生エネルギー開発促進に向けて、「道路ネットワーク活用による送電網整備」や「三陸地域での空港整備」を推奨プロジェクトとしています。関東図2上野・浅草の下町資源を活用したまちづくり『東京湾の高度な活用とハードとソフトの再編』は、東京国際ゲートウェイ機能強化のために、東京湾にある羽田空港を拡張する等、空港と港湾を最適に配置するとともに、レクリエーション等港湾の複合利用、漁業の再生等を進め、これを東京湾庁という国家レベルの横断組織により実現することを提案しています。『新宿駅大改造・第二セントラルステーション形成』は、将来の東西南北から新宿への鉄道延伸を念頭に新宿駅北側に東西方向の緑道を整備するとともに、東口・西口の再開発を促進し、世界に情報発信するシンボル性豊かな新宿駅の大改造を行うものです。『上野・浅草の下町資源を活用したまちづくり』は、かつて都電が走っていた浅草通りにBRT、LRTを導入し、上野・浅草・スカイツリー間の連携を強化し、下町の歴史文化、芸術資産を活用した地域活性化、まちなみ形成などを提案しています。(図2)『東京東部低地における都市空間創造』は、荒川下流部の海抜の低い地域において、土地の嵩上げを行い、高規格堤防の整備と同時に木造密集地域を解消することで防災まちづくりを推進するというものです。また、『江戸城外濠の再生と水辺を活かしたまちづくり』は、外堀通りを地下化することにより、周辺地域から貴重な水辺空間である外濠へのアクセスが改善され、災害時の避難空間も兼ねた新たな魅力空間を創造して、都市のリノベーションを行うものです。推奨プロジェクトでは、北関東自動車道路・中部横断自動車道路をネットワークさせ、産業育成、災害対応力向上、広域観光を図る「第四ベルト地帯の早期整備と北関東新産業軸創出」などを提案しています。北陸『港湾を核とした地域創生と新幹線による地域連携強化』では、北陸新幹線大阪延伸を見据えたミニ新幹線方式による羽越新幹線(上越妙高-長岡間、貨物併用の三線軌道)の整備による北陸4県、関西との連携、新潟港の物流拠点化、金沢港等の観光拠点化による日本海対岸諸国やシベリア鉄道の活用を想定した中央アジア、欧州との交流拠点化を提言しています。また、高齢化・過疎化が進む能登地域での地域活性化に向けた複数メニューを提示しています。その中の一つに、『能登空港から自動運転バス・タクシーの運行』があり、現在金沢大学が珠洲市で実施している乗用車の自動運転走行(既存の公道60kmを指定)を拡大、能登空港から能登北部(輪島・珠洲)や南部(穴水、岩倉温泉)への自動運転によるバスやタクシーの運行を行い、鉄道に替わる一つの観光資源としても活用するものです。中部『中川運河における名古屋新都心創出』は、名古屋駅南から港まで続く、かつて舟運で栄えた中川運河6.4kmの沿岸用地に関する規制(港湾地区)の見直しを検討し、東京の臨海部が民間主導の開発で変貌を遂げたように、民間活力を導入し、運河を利用した水上交通の活用も視野に入れつつ、名古屋南北軸の新都心を創出する提案です。(図3)また、『静岡県駿河地区観光・交流振興プロジェクト』では、清水港、静岡空港や高速道路網の整備が進む当地区において、効果的なインフラ投資で魅力ある観光拠点を整備しようというもので、静岡鉄道の清水港Civil Engineering Consultant VOL.280 July 2018053