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換気ダクト3m3m6.5m9.5m換気ダクト図5単線方式を活用した“四国新幹線”早期実現図6乗用車専用アクセス線トンネルイメージ方式の新幹線は、海外の新幹線にも適用することが想定され、インフラ輸出にも貢献できると考えています。(図5)『「四国国際総合スポーツ都市」構想』では、競技場、トレーニングセンターだけでなく、世界一流の設備を備えた選手育成組織やリハビリ施設を四県合同で整備し、一流アスリートが集まることで、スポーツでの四国の名を世界に知らしめることを目指しています。九州『福岡空港の段階的整備と新福岡空港整備』は、現在福岡空港において行われている滑走路増設ののち、急増する航空需要に対応するため沖合へ移転して新福岡空港を整備するとともに、空港跡地を再開発し、制限表面の撤廃により周辺地域のリノベーションを行うことで、空港特有の危険性除去、環境改善、都市機能向上を図るものです。また、下関と小倉市街地の海峡間2kmに『下関北九州道を整備』をすることで、120万都市圏の関門地域においてリダンダンシーを確保するとともに、下関-小倉間の所要時間短縮の実現を目指しています。その他、「九州中核都市で公共交通を優先した歩行空間の整備(トランジットモール化)」や「博多港整備による周遊観光の活性化」を提案しています。沖縄極端な車依存社会で中心部では日本で最も激しい渋滞が起きている沖縄において、モノレール延伸、BRT導入とともに、那覇-名護間を1時間で結ぶ『南北縦貫鉄道整備』を整備し、パークアンドライドの普及により、都市間移動時間の短縮、那覇市内の交通渋滞の解消を構想しました。また、『高速道路インターから那覇中心部への乗用車専用アクセス道路の整備』は、2環状7放射道路の整備事業で構想路線となっている那覇インターアクセス線を整備し、那覇都市圏内の交通円滑化を図るもので、このアクセス道路(3km)は市街地の地下部に構築する必要があるため、シールド工法による乗用車専用トンネル(乗用車専用道路(小型道路)に準じたもの)を建設するものです。(図6)その他、「那覇空港再拡張による民用エリアの再開発」を提案しています。■おわりにこれらの提言を実現するためには、さらなる検討が必要です。もとより、限られた時間と人員での作業でもあり、重要なプロジェクトで網羅できていないものも多々あると思っています。2017年は大阪と高松でシンポジウムを開催し、我々の提案紹介のみならず、地元からも数多くの新しい提案や様々なご指摘を頂きました。2018年も引き続き、全国各地でシンポジウムの開催や地元の勉強会に参画し、我々の提案を紹介する機会を持ち、地元からの新しい提案だけでなく、我々からもさらに新たな提案が出来るよう検討を進めていきたいと考えています。そして、政・産・官・学界が結集して、新たなインフラ整備に関する広汎で活発な議論が行われ、地方の活性化に繋がることを強く期待しています。Civil Engineering Consultant VOL.280 July 2018055