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国際委員会だより第33回Message from International committeeセミナー『国際事業展開を目指して2017』より国際委員会下倉宏│SHIMOKURA Hiroshi国際委員会では、2017年9月22日に、セミナー『国際事業展開を目指して2017』を開催しました。今回は前回3名の報告に引き続き、次の2名の方々の講演内容を報告します。1海外部門への異動-事務系社員の事例-八千代エンジニヤリング(株)足立学氏2国内土質・基礎部門⇒海外鉄道事業部門日本工営(株)栗木実氏表1海外営業での仕事内容海外営業部門へ足立氏の講演内容事務系社員の事例として、国内管理部門から海外営業部門へと異動した足立氏に、海外営業の業務内容を紹介頂きました。同氏の場合、異動直後に携わったJICA営業業務を第1ステージ、インドネシア赴任時代を第2ステージ、帰国後の管理職としての勤務を第3ステージとして、それぞれのステージでの役割、働き方、習得した知識やスキルの説明がありました。JICA営業時代は、JICA発注業務の応札~精算に従事され、海外でのコンサルタント業務の概要やODAスキームについての理解を深めるとともに、海外出張で国内に不在なことが多い技術者に代わり、対外的な調整を担い、また、社内ではプロポーザルやトラブル対応を主導する役割を担われました。インドネシア赴任時代は、現地政府相手の営業活動及び執行業務の支援に従事し、ODA案件形成に係る相手国政府内プロセスを理解できたこと、また、契約変更や代金請求に係る種々の問題対応にあたったことが貴重な経験となったそうです。更に、海外事務所運営の経験も積まれています。現在は、これまでの経験を活かして、営業活動全体を管理するとともに、非ODA市場の開拓や海外事務所の設立などにも取り組まれているとのことです。これまでの経験を振り返り、海外営業職には、受注活動とともに、プロジェクトの円滑な実施のための支援、例えば、応札前のリスク分析、契約管理や請求・入金に関する積極的な対応などが求められるとのことです。また、海外部門独自の経営戦略を検討する際にも、営業職は重要な役割を担われるとのことです。最後に、管理部門から海外部門を目指す方への説明として、業務を通じて技術分野の知識や海外経験の不足を埋める必要があるとの課題も提示される一方、海外プロジェクトの運営を支援する上では、契約、会計、税務、労務等の幅広い知識が求められ、管理部門で学んだ知識やスキルが役立つとの紹介があり、チャンスがあれば是非挑戦して頂きたいとの誘いがありました。海外鉄道事業部門へ栗木氏の講演内容海外鉄道事業部門で活躍する栗木氏は、約20年間を国内の土質・基礎部門で主にトンネル技術者として働き、土木学会、地盤工学会等の学協会活動でも活躍していました。062Civil Engineering Consultant VOL.280 July 2018