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支援することで、地域力の向上を目指している。3広域連携による競争力のある観光地づくり国際競争力の高い魅力ある観光地域を形成するため、地域独自の歴史・伝統・文化を活かした「ブランド」の確立を促進し、「日本の顔」となる観光地域づくりを推進している。阿蘇地域は観光圏整備法に基づき、大分県竹田市及び宮崎県高千穂町と県境を越えた広域連携による「阿蘇くじゅう観光圏」を形成。阿蘇くじゅう国立公園などを活かした自然、温泉、歴史文化を連携させたブランドコンセプトである「阿蘇カルデラ~命きらめく草原の王冠~」のもと、地域経済の活性化を促進し、滞在交流型の観光地づくりを進めている。自然景観をはじめとする地域資源を活用した旅行商品などのコンテンツづくりや地域が一体となった受け入れ体制の強化を進めながら、競争力のある観光地づくりを目指している。あそフラワーツーリズム?「手軽さ・身軽さ・気軽さ」当財団では里の美しさを創造する事業、熊本県の「平成29年度くまもと里モンプロジェクト」の補助を受け、熊本地震後の景観づくりの一環として、「あそフラワーツーリズム」に取組んだ。震災後2年目の春に花を咲かせようというもので、8色のチュウリップを阿蘇管内の道の駅や観光地等に、地域住民や小中高生、ボランティアの大学生などで植栽した。チュウリップは雑草等が生えにくい晩秋から初冬に植付けるため、管理もしやすい。開花時には観光客を呼び込むためにスマートフォンのアプリを活用したスタンプラリーを実施。阿蘇地域内の指定されたチュウリップと桜の前に行き、アプリを起動すれば、自動的にスタンプを取得することができる。3つのスタンプを集めると、メールアドレスの入力画面が表示され、入力すれば応募となり、抽選で安心安全な阿蘇の産品が当たる。スタンプラリーといえば、所定の台紙を持って現地に行きスタンプを押すというのが定番であるが、本イベントではスマートフォンがあれば、簡単に応募できるものとした。当財団の事務局長が、活動やイベントなど、住民や参加者にとって「手軽さ・身軽さ・気軽さ」写真8逆さ阿蘇写真7冬の阿蘇も大切であると実施した。秋には、紅葉やススキなどを巡る同様のスタンプラリーも企画している。日本版DMOとして当財団は平成30年3月30日に「日本版DMO(Destination Management Organization)」として、観光庁に登録された。日本版DMOは、「観光地経営」の視点に立った広域連携の観光地域づくりの舵取り役として、多種多様な関係者と協同しながら、明確なコンセプトに基づいた観光地域づくりを実現するための戦略を策定するとともに、戦略を着実に実施するための調整機能を備えた法人である。この取り組みの一つが「SAKURA QUALITY」の実施である。SAKURA QUALITYはホテルや旅館等の宿泊施設を中心とした観光品質認証制度の名称である。世界中の旅行者に、質の高い日本の観光サービス030Civil Engineering Consultant VOL.281 October 2018