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写真1道の駅『せせらぎの里こうら』写真2地域活性化施設『Harappa』甲良町に立地する道の駅『せせらぎの里こうら』と、宮城県東松島市の地域活性化施設『Harappa(はらっぱ)』である。『せせらぎの里こうら』は、平成27年度より当社が指定管理者となって運営を開始しており、年々、来客数および売上が増加している。『Harappa』は、東日本大震災の被災地支援としての意味合いもあり、自社投資による民間施設として運営している。地域の農水産品や加工品などを中心に販売する地域活性化を目的とした施設である。図3道の駅「せせらぎの里こうら」のレイアウトと指定管理の範囲指定管理範囲■道の駅『せせらぎの里こうら』本施設は、町が2年間直営していた施設を引き継ぎ、平成27年度より当社による運営がスタートした。一部施設の地元事業者への委託契約などを継続して、地域の人々による道の駅管理運営のスタイルを維持するため、指定管理の範囲は地元商品を中心にした物販施設に留め、駐車場や外構部分の管理、レストランなどは甲良町の管理運営のままとなっている。当社が管理運営する物販施設においても、「地域の農産物やお土産品などを中心とし、農業の振興や地域における経済循環を目的とする」というコンセプトを基本的に継承している。一方、施設の運営については、外部から専門ノウハウを有するスタッフを招聘し、当社のコンサルタントとしての知見と、道の駅運営のノウハウをぶつけながら、新しいスタイルを構築した。従来からの商品販売も一定程度の伸びはみせていたが、地域の注目を浴び、施設全体の活性化につながった取り組みとして、地域外の商品も含めた商品ラインナップの拡大と、ピザショップのオープンや軽食コーナーのリニューアルがあげられる。甲良町が運営している段階では、地域の人々との関係から地域外の商品の販売は難しい面もあったが、当社が運営することでその理解も得られ、商品ラインナップの拡充や日ごろ目にしない珍しい商品などが並ぶことによって消費者の満足度も高まり、売上や利益も向上するという好循環が生まれはじめた。また、それまでは地元の買い物客が中心だった施設に、より遠方から足を運んでもらうため、東京からイタリアンの有名シェフを招聘し、ピザショップをスタートさせた。本場の味ももちろんだが、東京から来たシェフが新しくできた施設でピザを提供していることも話題となり、新聞や雑誌などでも多く取り上げられ、非常に好評を得ている。さらに、隣接する飲食店との競合を回避することから、これまで食事を提供していた軽食コーナーを、クレープを中心としたスイーツコーナーに変更したことが、さらなる顧客Civil Engineering Consultant VOL.281 October 2018035