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Project 2 briefプロジェクト紹介優良な住環境を備えた住宅?「快適な暮らし空間」の実現に向けて?高田哲也TAKADA Tetsuya株式会社フジヤマ都市・地域創造部課長補佐ランナーやアドバイザーからの助言■はじめによる「くらし空間」を提供すること038Civil Engineering Consultant VOL.281 October 2018人口減少と少子高齢化が進む我が国の中で、沿岸部の産業を中心に発展してきた静岡県にとっては大きな試練を迎えている。平成25年には静岡県からの人口流出は北海道についで全国ワースト2位となり、「産業振興」ならびにこれを支える「人口の定住化」が大きな課題となっている。現在のような人口減少社会においては、地方都市で定住化を促進することは容易ではない。過去の住宅振興事業のような「画一的な定住場所」にかつての需要はなく、地域の独自性を活かした「魅力」を発信すると共に、新たな価値観にが求められている。これらの背景を踏まえ、静岡県では「豊かな暮らし空間創生住宅地制度」を施策として進めている。本案件は様々な課題を試行錯誤の上解決し、上記の認定第1号に至った事業である。■業務の概要本業務は、大河原建設株式会社が島田市旭一丁目で計画する分譲住宅における、設計ならびに開発申請を行ったものである。具体的な弊社の役割は有限会社アーバンセクションが計画した基本設計を基に、プを得ながら、道路・水路・緑地・調整池・共同菜園・分譲区画について、施設管理者や許可権者との協議を踏まえて修正作業を行い、公共施設の移管を前提とした開発許可を得ることであった。事業エリアは7,605m 2、分譲区画数22の比較的小さな規模であるが、この事業は、住民のくらし空間を「用地境界」によらず「街全体」と捉え、美しい街並みやコミュニケーションの場を住民の意思で継続していくという思想を持っていた。当初の基本設計ではこれらの実現に向け、都市計画で有名なオランダのボンエル図1基本設計(アーバンセクション代表二瓶正史氏作成)