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写真7街中で存在感を放つ中国企業写真6コロンボ中心部で建設中の超高層ビル写真8聖地キャンディにある仏歯寺ように、日本とは遠く離れた国であっても、文化的・経済的なつながりをいくらか感じられる国である。成長著しい国コロンボの街は高層ビルの建設ラッシュで、いたるところで建設中のビルを見ることができる。港の隣では海を埋め立てて新たな街を建設中であり、コロンボの街は拡大し続けている(写真6)。超高層ビルだけではなく、巨大な商業施設も建設中であり、完成予想図には、日本のアウトレットモールを連想させるような近代的で高級感あるショッピングセンターが描かれている。庶民の暮らしも経済成長に伴い変化しているようである。スマートフォンを持っている人が多く、街中でのバスやタクシー利用に便利なアプリが配信されている。高齢のタクシー運転手も器用にスマートフォンを操作して配車状況などを確認している。服装面では、年配の女性は伝統衣装のサリーを着ることが多いが、若者は海外の有名ブランドのファッションに身を包んでいる。ちなみに、スリランカの女性はオフィスでもサリーを身につけるのが普通である。米食文化の国ではあるが、洋食化の波がスリランカにも押し寄せている。欧米のファストフードチェーンが何社も進出しており、街中でハンバーガーやホットドッグを購入する人も珍しくはない。テレビやAV機器等のデジタル家電も広く浸透している。主にSAMSUNGやLG、HUAWEIなどのメーカーが人気である。わずかながらソニーやパナソニックの製品もみられるが、日本メーカーは苦戦しているようである。このように、日々新しい製品が海外から入ってくる途上国では、それらに対する国民の適応スピードも速い。日本人がビジネス等で海外進出するにあたり、こうしたスピード感を意識して現地への売込みを図ることが重要であると感じた。スリランカにおいて存在感を増す国発展著しいコロンボの街を見ていて気づいたのは、中国の存在感である。高層ビルの建設現場のほとんどは中国の建設会社が請け負ってお048Civil Engineering Consultant VOL.281 October 2018