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特集熊本堂々たる田舎「熊本」熊本に住んでいると、阿蘇には本当に良く行きました。子どもの頃、ゴールデンウイークには草原に山菜採りに行きました。草原は人工的な環境ですので、きちんと山焼きをしないと、すぐに森になってしまいます。1,000年も続けてきた草原の管理のおかげで、貴重な植物が生え、生き物も多く暮らしています。今後もそれは続けて欲しいですね。阿蘇といえばやはり「火山」です。さらに、エネルギーを感じる場所といえば阿蘇神社でしょうか。これらは熊本城と並んで熊本のシンボルですが、ちょっと次元が違います。阿蘇山は、噴火によって形作ってくれますが、破壊もする。崇めたり、恐れたりする存在です。火山には地球のエネルギーがそのまま繋がっている。考えたらすごいことです。もう少しおとなしくしてくれているといいんでしょうが。阿蘇は恩恵ももたらしますが熊本地域だと水ですね。水道水が本当に美味しいんです。天然のミネラルウオーターですから。熊本には、活火山あり、海あり、水も綺麗。そういう素材には事欠きません。熊本を一言でいえば「堂々たる田舎」でしょうか。私にはとても大事で魅力的な場所です。先日、阿蘇にロケに行った際、草原に熊本地震でできた崩壊地や亀裂があり、牛の放牧ができなくなっている場所がありました。深く狭い亀裂に牛が入り込むと危険なので、牧場主の方たちが重機なども使って直されていました。人が山焼きし、千年も二千年も維持してきた草原で放牧されている阿蘇固有の赤牛は、草原の草しか食べずとても健康的です。脂が多すぎず、赤身の肉本来のおいしさが味わえます。ようやくそれが県外でも評価されて、今いろいろな所のシェフが赤牛を求めるようになり、値段も上がっているようです。2016年4月に発生した熊本地震のあと、熊本の実家に帰った際に「地震ハザードマップ」を見ました。それは東日本大震災のあとに配られ、「地震があったらこうなりますよ」と書かれているそのままのことが起こっていました。や006Civil Engineering Consultant VOL.281 October 2018