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Tsukuba Kasumigaura“Ring-Ring Road”, running along the course of the disused Tsukuba Railway linesかつての廃線跡を風になって走る「つくば霞ケ浦りんりんロード(旧筑波鉄道区間)」茨城県桜川市・つくば市・土浦市特集土木施設の転用Special Features / Conversion of civil engineering facilities旧筑波鉄道区間を走る大日本コンサルタント株式会社/業務統括部/人事室山上英之(会誌編集専門委員)YAMAGAMI Hideyuki■人気のサイクリングロード茨城県の南西部に「つくば霞ヶ浦りんりんロード」と呼ばれる全長180kmに及ぶ全国有数のサイクリングロードがある。週末になると全国からサイクリングを楽しむたくさんの人々が集う人気のコースとなっている。この自転車道のJR水戸線の岩瀬駅前(桜川市)からJR常磐線の土浦駅(土浦市)の区間40.1kmは、かつて筑波鉄道が走り地域住民や観光客の足として利用されていた。なぜ自転車道に転用された後も、地域住民をはじめ多くの人々に愛され利用され続けているのだろうか。住民の足として利用された他、筑波山の観光客や真壁の石材の輸送で成り立っていた。戦後は利用客も増加し、ピーク時の昭和40年代には年間400万人を超えた。しかし、バス路線の充実やマイ■筑波鉄道の歴史筑波鉄道は、明治末期は茨城県の土浦から下館を結ぶ路線で計画されていたが、地元有力者の声で真壁を経由して岩瀬に至る路線に変更され、約100年前の1918(大正7)年に単線、非電化の鉄道として開通した。地元写真1かつての筑波鉄道を走る列車014Civil Engineering Consultant VOL.282 January 2019