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Katsunuma Tunnel Wine Cave (formerly Fukasawa Tunnel), a symbol of Katsunuma wine culture勝沼のワイン文化と歩んできた「勝沼トンネルワインカーヴ(旧深沢トンネル)」山梨県甲州市特集土木施設の転用Special Features / Conversion of civil engineering facilities旧深沢トンネルの正面日本工営株式会社/コンサルタント国内事業本部/事業企画室熊井彩乃(会誌編集専門委員)KUMAI Ayano■旧深沢トンネル山梨県甲州市にある旧深沢トンネルは、1997(平成9)年までJR中央本線が使用していたトンネルであるが、時間短縮や防災強化に向け、新たなトンネルができたため廃止され、2005(平成17)年にJR東日本から地元の勝沼町に無償譲渡された。そして、勝沼に点在するぶどうとワインの歴史にまつわる近代産業遺産を観光資源として活かすべく2004(平成16)年に策定された『勝沼タイムトンネル100年構想』の一部として整備され、「勝沼トンネルワインカーヴ」として転用されたのである。なぜ、この構想を構成する要素の一つとなったのであろうか。代もしくは鎌倉時代に始まったとされている。スペインやポルトガルから日本にワインが伝わったのは室町時代とされ、その後1549(天文18)年にフランシスコ・ザビエルが鹿児島を訪れた際には、キリスト教を布教した■ぶどうとワインの歴史山梨県は言わずと知れた日本一のぶどうの産地である。その生産の歴史は長く、勝沼町では日本ワインの原料ぶどうの代表的な品種「甲州種」の栽培が、奈良時写真1勝沼のぶどう畑018Civil Engineering Consultant VOL.282 January 2019