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図1 2010年度一般図(エレベータ設置前)と周辺住民に対する「安全性」に特に配慮してデザインした。■鉄橋時代を想起する断面構成鉄橋時代の面影を残すように2本のレール(代用品)を橋面に残し、枕木の長さ(約3m)を有効幅員とする展望空間と、両側に位置するグレーチングの点検通路で構成した。防護柵は、点検通路外側に転落防止柵、展望空間の両側に高欄を設置し、利用者に対する2重防護とした。床版構造は、床版下に枕木を設置し覗き窓から見える構造とするため、床版厚の薄い鋼床版を採用した。写真5アプローチ部写真6展望施設のゲート■展望施設としての仕掛けづくり本施設は通常の展望施設と異な写真7眺望ベンチ写真8床面のガラス窓と先端3鉄橋の先端部分に手つかずの空り、眺望が最も優れる場所に向かっの木製ベンチを設置し、ゆったりと040Civil Engineering Consultant VOL.282 January 2019て進む施設ではなく、眺望対象である日本海と平行に配置される。また地上41mの高所かつ土木遺産の上を歩く特異な施設となる。そこで「鉄道遺構を歩く」「高所を歩く」という実感を与え、ストーリー性のある空間整備を行った。1眺望ベンチたたずんで日本海側の眺望や波の音を感じられるようにした。橋脚上にあるためトレッスル橋脚を真上からも見られる。2床面のガラス窓展望施設の先端部の舗装面にはガラス窓を設置し、枕木や横構を見せて、「鉄橋の上を歩いている」とい間を残す展望施設の先端の橋脚上を含む約14mは、鉄橋時代の姿がそのまま分かるように枕木や転落防護柵を残し、人が立ち入れない保存区間とし、転落防止柵越しに鉄橋時代の姿と接続されていたトンネルを見えるようにした。真ん中の橋脚上の海側には3脚う感覚を感じさせた。