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概要

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OVERSEASKingdom of Cambodia─カンボジア王国─海外事情世界遺産アンコールワットを造ったクメール王朝のいまヒンラッチャナーHIN Rachana中日本建設コンサルタント株式会社／海外業務グループカンボジア事務所／所長カンボジア王国の立地カンボジア王国は世界遺産アンコールワットがある国、国民大虐殺があった国、地雷が多い国など断片的な情報は多いが、正確なことを知る人は少ない。通称カンボジア又はカンプチアは東南アジアのインドシナ半島南部に位置している立憲君主制国家であり、西はタイ、北はラオス、東はベトナム、南はタイ湾に接している小国である。古代から現在までふなん1世紀ごろから存在していた扶南しんろう王国から、7世紀頃独立した真臘王国がカンボジアの起源とされる。統合や分裂により8世紀頃シャイレーンドラ朝となり、そして802年からその地域で最も盛んなクメール王朝（アンコール王朝）となった。世界遺産アンコールワットを造ったクメール王朝は、1431年から隣国タイやベトナムに繰り返し侵略されて国が衰退し、1863～1953年はフランスの支配下となった。その後も内戦が繰り返され、1993年から現在のカンボジア王国となっている。経済基盤及び経済成長カンボジアは農業国家であり、80％以上の国民が農業に従事していたが、近年は工業化が進んでいる。2015年時点の産業別の国内総生産（GDP）構成は、農業がわずか16.0％、有名ブランド等の委託加工生産を行う繊維製造業が17.0％、建設業が11.1％、不動産・ビジネス・その他サービス業は16.1％であるSiem Reap表1カンボジア基本情報面積181,035km 2（日本の約1/2弱）人口1,576万人（2016年）首都プノンペン（2015年人口183.5万人）民族人口の90％がカンボジア人（クメール人）言語カンボジア語宗教仏教（97.9％）他にイスラム教（1.1％）、キリスト教（0 . 5％）等政治体制立憲君主制元首ノロドム・シハモニ国王（2 0 0 4年10月即位）国会二院制出展：外務省HP、ジェトロHP図1カンボジア地図SihanoukvillePoipetPhnom Penh048Civil Engineering Consultant VOL.282 January 2019