土木技術者の姿
道路、橋、水路、トンネル、エトセトラエトセトラ。
私たちの身の回りには「土木」がひしめいている。
しかし、普段何気なくそれらを目にしたとき、
土木技術者の存在を思い浮かべる人はどれだけいるだろうか。
土木構造物の完成や維持には多くの土木技術者がかかわる。
そのことを多くの人が想像できるだろうが、かかわっている人たちの顔は見えない。
土木技術者は構造物や技術の陰に隠れ、表に出ることは数少ない。
それでも、その構造物を造り、その技術を生み出してきたのは土木技術者である。
そして、土木技術者は自分の名が語られることがなくとも
「自分が携わった構造物を一目見たい」と願う。
その思いで自ら足を運び、人々が使っている様を見て、
心の中で拳を突き上げるのである。
土木は人々の生活と共にあり、土木技術者も常に傍らにいた。
太古の昔から存在した土木技術者は、
時代と共にその姿を変え日本社会を支えてきた。
古の土木技術者はどのような人たちだったのだろうか。
彼らはどのような思いで構造物をつくり、完成した姿を目にして
何を感じていたのだろうか。
土木構造物の背景にいる人々の存在を照らしだし、
過去から現在へ続く土木技術者の姿を伝える。
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