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勝間和代KATSUMA Kazuyoプロフィール1968年東京都出身。早稲田大学ファイナンスMBA、慶応大学商学部卒業。当時最年少の19歳で会計士補の資格を取得、大学在学中から監査法人に勤務。アーサー・アンダーセン、マッキンゼー、JPモルガンを経て独立。現在、経済評論家、株式会社監査と分析取締役、国土交通省社会資本整備審議会委員、中央大学ビジネススクール客員教授として活躍中。ウォール・ストリート・ジャーナル「世界の最も注目すべき女性5 0人」選出。エイボン女性大賞(史上最年少)。第1回ベストマザー賞(経済部門)。世界経済フォーラム(ダボス会議)Young Global Leaders.少子化問題、若者の雇用問題、ワークライフバランス、ITを活用した個人の生産性向上など幅広い分野で発言をしており、ネットリテラシーの高い若年層を中心に高い支持を受けている。5年後になりたい自分になるための教育プログラムを勝間塾にて展開中。著作多数、著作累計発行部数は500万部を超える。り、お金がかかるかということについても多くの人は認識がありません。結果として、国内の世論も橋や道路を造るぐらいであれば、人にお金をかけろと言ったような指摘が出てきてしまうのです。ところが、土木インフラというのは国の礎であり、国の財産であり、国の成長を支える土台となっています。まさしく土木インフラは「縁の下の力持ち」なのです。私は今、土木に従事している技術者やこれから従事したいと考えている方々が、もっともっと社会インフラの担い手として評価されてほしいと思っています。また土木技術者の方々からも、もっと様々な情報を発信していってほしいなと思います。土木技術者の方々は寡黙な方が多く、あまりおしゃべりではありません。結果として、大した仕事をしてないのにおしゃべりな人の方が、より重要な仕事をしているのにそれを周りに伝えていない人に比べて評価をされてしまうのです。是非とも、技術者の方々はもっともっと自分の仕事のことを周りにアピールしてください。そして、その面白さや楽しさを様々な雑談の席で友人や家族に話をしてみてください。土木技術者はどうしてもまだ男性中心ですが、もっともっと女性の割合が増えることで、女性の中にもどんな仕事かということを詳しく知る人が多くなり、今の1 0代やそれ以下の女性達にも将来土木技術者になるという選択肢が出てくるのではないかと思います。以前、私は土木関係の学会で工事現場の看板をよりわかりやすくするよう提案したことがあります。通りかかる人達に「一体何の工事をしているのか」「自分たちにどう役に立つのか」をわかりやすくするということです。これだけ手間暇がかかり、そしてこれだけの効果を私たちに与えてくれている土木の仕事が、もっともっと私や他の皆さんの積極的な発信によって、より高い関心と評価を持ってもらえることを望みます。そして、今土木技術者として従事している方や、これから目指す方もぜひぜひどんどん色々な情報を発信していってください。八ッ場ダム昼夜施工決行中(平成29年度第9回『建コンフォト大賞』特別賞)(写真:櫻井幸夫)Civil Engineering Consultant VOL.283 April 2019011