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風景の句読点Punctuation of Scene四谷?牛込第5回1新見附から牛込見附を望む国際航業株式会社/公共コンサルタント事業部惣慶裕幸SOKEI Hiroyuki(会誌編集専門委員)江戸城外堀跡(東京都千代田区・新宿区)都会の水面JR中央線を東京駅に向かい、四ツ谷駅を過ぎて右にカーブすると、左手は水面、右手は木々が陰を落とす斜面が飯田橋駅手前まで続く。春に水面をふちどる桜を、期待と不安の混ざった気持ちで眺めた方もいるだろう。列車が走るこの空間こそ、近世最大の城廓・江戸城の外堀跡なのである。、千代田区・新宿区外堀の成立と変化外堀は、1604(慶長9)年から1636(寛永13)年まで30年以上かけ、全国の大名を動員してつくられた。四谷から谷を切り広げ神田川とつなぎ、掘った土を盛って土塁とした。江戸城西側の都市の骨格を形成する大事業だった。明治維新後、管理されなくなった外堀は荒れ、「非衛生的な非生産的の窪地」と見なされるほどだった。「風景の句読点」は、私たちの心に句読点を打ち、思わず足を止めたくなるような素晴らしい風景について、その成り立ちや魅力の源泉を紹介するコーナーです。036Civil Engineering Consultant VOL.283 April 2019